漫画はもう現在は、ほぼ電子書籍かTUTAYAのレンタルで読んじゃう派なのですが(場所取るから)、未だに紙媒体で買っている作品が2種類だけ残っています。
そのうちの1冊が、やっと新刊出たー! と知り、慌てて買いに行きました。
というわけで、羽海野チカさんの『3月のライオン』14巻の感想です。
これから読まれる方はネタバレ注意してくださいね。
3月のライオンってどんな漫画?
ここ最近将棋がまたよく取り上げられていますが、そんな将棋ブームの火付け役……では(おそらく)なく、羽海野チカさんという少女漫画家さんによって描かれているプロの将棋棋士桐山零くんと、偶然縁があって家族ぐるみのおつきあいをすることになった川本家の3姉妹を中心にした、将棋と家族とその他諸々なストーリーです。
羽海野チカさんといえば、『ハチミツとクローバー』(愛称ハチクロ)という漫画で有名な漫画家さんでした。
ふんわりとした可愛らしい絵柄です。
ハチクロは、わたしは名前は聞いたことがあったのですが、読んだことはありませんでした。
理由はふたつ。
①わたしの読んでいた漫画のジャンルが違っていた。(昔はけっこうマイナーな雑誌中心に読んでいた)
②「美大の恋愛漫画? キラキラしてそうで世界が違うわ」と変な偏見があった。(すみません…)
ほんとうにごく最近、つまり今年に入って、やっとハチクロを全巻読みました。
うわ、変な偏見をしていた自分、全方向に向かってすみませんでしたと謝りたい。
読んだ直後は、胸がいっぱいになって感想も言えないレベルだったのですが、近いうちに一度文章にしてみようかなと思います。
『3月のライオン』と同様、とっても良い漫画です。
というわけで、わたしは羽海野チカさんは『3月のライオン』からデビューでした。
たまたま本屋さんで並んでいたコミックスを2冊お試しに買って、そうしたらみるみるとハマってしまって、すっかりファンになってしまいました。
まだ続いているのもあるけれど、この漫画は未だにちゃんと紙媒体で集めています。
昨年は映画も観に行きました。(アニメは見ていません。そこまでは追いかけられない)
わたしは将棋はまったくの素人なので、将棋部分についてはよくわからないのですが、素人なりにプロの棋士さんってこんな感じなのかなと、漫画を通して知ることができて面白いです。
また羽海野さんならではの人間ドラマの描かれ方とか、家族や一人ひとりの生き様みたいなものも興味深いです。
時々挟まれる、川本家の日常が、なんとも庶民的でほっこりします。
将棋を知っている人も、知らない人も、楽しめる作品です。
14巻の感想(ネタバレ注意)
今回の14巻は、前半のあかりさんをめぐる3角関係(?)のパートと、後半の職業対抗団体将棋大会パートに分かれています。
前半もとっても目が離せない展開ですが(笑)、今回は後半部分にクローズアップします。
長らく続いてきた、高校の先生たちの将棋部はこのための伏線だった。
というか、最後の作者あとがきを読んでいたら、すでにハチクロ8巻(表紙)から伏線は始まっていたそうです。
すごい! ずっと思い続けて、ここまで来られたことに感動。
まさかの私立駒橋高校vs株式会社藤原デザインの他作品対決が実現していました。
わたしはハチクロは今年やっとデビューしたにわかファンなので、長年のファンの方には肩を並べられる身分ではないのですが、それでもなんだか妙に嬉しく、くすぐったく、懐かしい気持ちになりました。
この伏線は完全に予想外だったけれど、事前にハチクロを読んでおいてほんとうに良かった。
そして、また読みたくなってきた。
主要メンバーのその後が、ちらっと出されていて、それがまた嬉しいファンサービス。
野宮さんは「ヨメ」発言で、ほかの人は「彼女」呼び。
そうか、野宮さんだけ結婚したのかとか。
はぐたんも作品づくりに勤しめるくらい回復したんだね、良かったねとか。
花本先生相変わらずだなあとか。
肝心のライオン組のストーリーそっちのけで楽しんでしまった14巻でした。
おまけ:特装版エコバッグ
今回の14巻には、通常版と、特装版2種類の、合計3種類が発売されています。
特装版は、今回は2種類のエコバッグ。
3月のライオン 14巻 白ウサギちゃんおでかけエコバッグ付き特装版 (ヤングアニマルコミックス)
3月のライオン 14巻 黒ウサギちゃんおでかけエコバッグ付き特装版 (ヤングアニマルコミックス)
どっちもかわいい。。
わたしは前回の13巻の時に、特装版を買いました。
とても可愛く、ファスナー付きの折りたためるエコバッグで、今も大事に使っています。
まだ現役なので、今回は特装版は見送りましたが、漫画のおまけでなくても使える可愛いエコバッグなのでお勧めです。
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