小樽芸術村後編です。
後半は似鳥美術館と西洋美術館です。
今回の旅は、
- 知床五湖
- 小樽の似鳥美術館(小樽芸術村)
を目指す旅です。
* 北海道の旅一覧
その2:女満別空港でランチ〜知床へ
その3:斜里神社〜知床斜里を散策〜
その4:知床くまうしの豚丼ミックス
その6:知床五湖・後編〜高架木道・施設〜
その9:小樽芸術村・前編
その12:小樽でランチ〜おたる巽鮨の小樽セット〜
その11:小樽芸術村・後編(この記事)
その12:北海道で食べたおいしいもの
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※この記事の情報は、2022年10月現在のものになります。
小樽芸術村(再掲)
※こちらの情報は「小樽芸術村・前編」と同じ情報です。
「小樽芸術村」は、北海道生まれのニトリグループさんが2016年に開設されました。
20世紀初頭に建造された建物を使い、日本や世界の優れた美術品・工芸品を展示公開されています。
- ステンドグラス美術館(旧高橋倉庫・旧新田商会)
- 旧三井銀行小樽支店(重要文化財)
- 似鳥美術館(旧北海道拓殖銀行小樽支店)
- 西洋美術館(旧浪華倉庫)
美術館は、それぞれ単独で入場もできますし、お得な4館共通入場券もあります。
共通券だと、1日で回りきれない人はチケットがあれば別の日に回ることもできます。
小樽滞在中に、たとえば1日目と2日目に分けて巡ることもできます。
(※再入場は、入館した館の当日限り可)
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前半で「ステンドグラス美術館」「旧三井銀行小樽支店」を回りました。
後半は「似鳥美術館」「西洋美術館」です。
似鳥美術館
3つめの目的地、似鳥美術館へやってきました。
小樽芸術村のなかで、いちばん人気の美術館です。
お時間のない方は、とりあえずここだけでも回っておきましょう。
ここでしか出会えない、素晴らしい作品に出会えます。
所要時間目安は60分です。
似鳥美術館は、旧北海道拓殖銀行小樽支店の建物です。
地下1階から4階まで、見どころたくさんですよ。
1階 ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー
1階はルイス・C・ティファニーのステンドグラスが展示されていました。あのティファニーですよ。よ。
奥行きのある深みのある色彩で、まるで絵画のように美しいステンドグラスが展示されていました。
カメラはここまで。他の階は撮影禁止になっています。
1階→エレベーターで4階へ→3階→2階と下っていく順路になっています。
4階 近代・現代の日本画
日本画は、近代・現代の日本画を中心に31点展示されていました。
円山応挙や谷文晁など、鑑定団でもお馴染みの有名なお名前の作品もありました。
伊藤若冲の「雪柳雄鶏図」の掛け軸は、3億の鑑定額が出されたそうなのですが
すごかった。若冲さんはじめて見たけど、エネルギーが半端なかった。
(けっして鑑定額につられて言っているのではなく! たぶん……)
横山大観の作品も何点か展示されていました。
全くの素人なのですが、横山大観の作風って好きだなあと改めて思いました。
島根の足立美術館でも横山大観の絵に見入って動けなくなってしまいました。
東山魁夷の作品も3点収蔵されていて、こちらもいつまででも眺めていられる素晴らしさでした。
ほかにも、お名前を聞いたことはあるけど実物ははじめて、という作品にも出会えました。
3階 近代・現代の洋画・彫刻
4階から2階へ行くと、さりげなく踊り場に岡本太郎の作品(「座ることを拒否する椅子」など)も飾ってある似鳥美術館。
椅子は岡本太郎展でも見かけたので、ひとめでわかりましたよー!
3階は洋画や彫刻などの展示がされています。
日本の画家さんの洋画を中心に、ルノワールやシャガールなどのヨーロッパの画家さんの作品も展示されていました。
濃密で凝縮された空間。
ここの目玉は、なんといっても藤田嗣治の絵画でしょう。
3点展示されていました。
藤田嗣治の作品を見るのは今回がはじめてです。
個人的にはわたしの好みの画風ではないのですが(みのりさんは印象派が好き)、伊藤若冲同様、「こ、これはなにか違う」と思わざるを得ないようなエネルギーがありました。(たぶん。ネームバリューでバイアスがかかっているからではないと・・・たぶん・・・
こちらに、鑑定団でものすごい額を出された藤田嗣治の「カフェにて」が展示されています。
これがすごかった。
繰り返しますが、わたしの好きな画風ではないのです。
でも、なんだか目が離せなくなる不思議な魅力がありました。
好き、とはまた違う。惹きつけられる不思議な絵。
この絵をいちばん長く眺めていました。
いつも美術館に行くと「今日の一枚」をセレクトするのですが、今回の小樽芸術村では間違いなく藤田嗣治の「カフェにて」がそうでした。
この作品に出会うためにわざわざ小樽まで足を運んだのかも、と。
2階 高村光雲と弟子たち
3階でエネルギーのほとんどを使い果たしてしまったので(笑)、2階は軽く眺める程度でした。
彫刻もなかなか見る機会がなかったので、興味深かったですよ。
(関心のベクトルの差が。うっすーい感想だなあ)
ちなみに2階ではトピック展で藤田嗣治特集が開催されていました。
版画や素描のコレクションです。
わたしが行ったときは第1期。
第2期は2022年12月1日(木)〜2023年1月31日(火)まで開催されていますよ。
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似鳥美術館で、すっかりエネルギーを使い果たしてしまったわたしは、少し小休止してお団子を食べました。
ルーブル美術館とか行ったら、生きて帰ってこれないかもと思います。(でもいつか行ってみたいなあ
西洋美術館
似鳥美術館をあとにして、小樽運河のほうを目指します。
こちらが西洋美術館。
2022年4月に新館としてオープンしました。
所要時間目安は60分です。
西洋美術館は、
ガレやドームなどのアールヌーヴォー・アール・デコグラスのコレクション
アンティークの西洋家具
欧米のステンドグラス
マイセンコレクション
などなどが展示されています。
ガレとドームがこれでもかというくらい展示されていました。
どちらも実物を見るのははじめてでしたが「もういいよ」というくらいあった(笑
わたしはドームのほうが優美で好きかも、と思いました。(素人の意見です)
1階の奥には、西洋アンティークの家具と、そしていちばん奥に噂のステンドグラス(鑑定団で視聴者さんから買われたもの)が展示されています。
ちなみにこの写真を撮っているすぐ下には、古代イタリアのモザイク画が展示されています。
どこを眺めても貴重なものがたくさん!
噂のステンドグラスはとても大きくて見応えがありました。
小樽芸術村ではいろんなステンドグラスを見ることができるので、普段ステンドグラスにそんなに興味のない人でも楽しむことができます。
来て良かったなあと実感する時間でした。
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家具のコレクションがあるのは、いかにもニトリさんらしいですね。
ちなみに、我が家もニトリさんにはとてもお世話になっています。いつもありがとうございます。
結び
小樽運河。やはり観光名所なだけあって、観光客がたくさんいました。
小樽をもっと散策したかったのですが、美術館巡りをしてヘトヘトだったので、この日はこれでおしまい。
次の日の朝イチの飛行機で帰る予定だったので(早割でいちばん安い便!)、この日は新千歳空港そばのホテルで宿泊。
小樽、今度はゆっくり来てみたいと思いました。
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長らく続いた北海道の旅の記録もいよいよ次回で最終回です。
関連情報
小樽芸術村
〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目3-1 [似鳥美術館]TEL:0134-31-1033 / FAX:0134-31-1035
駐車場:無し
※似鳥美術館横「タイムズ式内第4駐車場」は4館共通券購入で2時間無料割引あり。
休館日・営業時間は季節により異なります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
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北海道の旅一覧
その2:女満別空港でランチ〜知床へ
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その6:知床五湖・後編〜高架木道・施設〜
その9:小樽芸術村・前編
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