前に飲み会について自分なりの意見を書いてみたんだけれど、今回はもう少し具体的に対処方法を考えてみました。
▽飲み会について取り上げた記事
今回扱うのはパブリックな飲み会についてです。つまり、例えば職場の飲み会のように、比較的大人数でそれほど親密でない人と一緒に過ごす場合です。
今回取り上げる内容はごくごく当たり前のこともあると思うけど、意外と役に立つヒントが隠れているかもしれません。
あと、これから社会人やら飲み会デビューする人や、非HSPでも飲み会が苦手という人も、参考になれば幸いです。
※あくまで個人的体験に基づく一意見です。
※飲み会が苦にならない人は、まったく参考になりません。
そもそも参加しないという選択肢もあるよ。
いきなりそれ!? そうです。とても大事な視点です。
わたしは基本的に飲み会は嫌いじゃないほうとは思うけど得意というわけでもなくて(前記事参照)、飲み会のなかでもパブリックな飲み会は参加したくない部類に入ります。
終始気を遣うし、終わるとヘトヘトになる。しかもお酒を飲まないから、最後までシラフだし。
敏感なHSP気質を持つ人にとっては、飲み会って超過酷なミッションとなりえます。断りづらいのもHSPさんの特徴。
気が進まないのなら、自分を大事にするために、あえて断る勇気を持つ、参加しないという選択肢はとても大切なことです。
最近は、飲み会についても考えが見直されてきている。若者は親しくない上司と飲みたくないとか、普通に言える時代になってきた。(その良し悪しは別として)
一昔前よりは、パブリックな飲み会に参加しない自由も増えているように思います。
それで「あいつ付き合い悪いな」とか思うような人とは、そんなに骨身を削って交流することないです。(そう割り切れるとすごく楽だけど、そう楽にできないのもわかってあえて書いている)
参加するのであれば
とはいえ、断りづらかったり、参加したくないけど参加せざるをえないことってありますよね。
毎回は無理でも、何回かに一回はお義理で参加するということもあるかもしれません。
参加するときは、いかにこの飲み会ミッションをくぐり抜けるか、です。
席選び編
ひとつ目のオススメは壁際端っこ
もしも席が決まっていなくて自由に選べるのであれば、オススメは壁際の端っこです。
理由は二つあります。
まず、通路側だと多大なる刺激のど真ん中に位置することになります。これは刺激に敏感なHSPにとっては地獄です。
座っていても、前から後ろからもいろんな音や人の思いの洪水がやってくるのです。(わたしは聴覚過敏の傾向があるから余計にそう感じるかも)
壁際だと、とりあえず刺激は目の前からしかやってきません。視覚情報刺激は増えるかもしれないので、あまりいろんな方向に目を配りすぎないように。目の前のテーブルにがんばって集中しましょう。
また、端っこの席だととりあえず相手をする人は目の前の人、横の人、斜め前くらいに限られます。真ん中の席になるとこれが倍になります。あっちにこっちに目が行き届くHSPにとっては疲れも倍増する恐れがあります。
両方は無理かもしれないけれど、どっちか片方でも達成できると、それだけで飲み会の数時間はだいぶ過ごしやすくなると思います。
※壁際端っこの注意点
壁際端っこは、場合によって移動しづらくなるかもしれません。
トイレに立ったり、途中で抜けようと思っている人は、あえて抜けやすい場所に座るというのも手です。
あと、上座下座という概念が入りそうな場では、選ぶのが難しくなるかもしれません。そういうパターンは席選びがそもそもできないので、あくまで選べそうな場合。
同志や比較的話しやすい人と隣同士になる。
意外と飲み会が好きではない人というのはいるものです。
もしも同志を見つけられたら、その人と隣同士になって飲み会の時間を一緒にやり過ごすのも良いです。相手もきっと助かると思います。
また、それが無理でもこの人なら話しやすいという人がいたら、その人の隣も良いですね。
とにかく飲み会の数時間をできるだけ苦痛にならない人的資源を探すことです。
しかし、席が決められていたり、もう先に埋まっていたりすると、そもそも席選びができなくなるので、これも席が選べるときです。果敢に素早く自分の居心地の良い場所をゲットすることは、その後の数時間のミッションを乗り切るために大切なことなので、できる範囲でがんばりましょう。
お酒編
HSPと飲酒の関連は特に言われていないと思うので、個人によります。
お酒の強い人、お酒が好きな人は、飲めばいいと思います。
弱い人、好きではない人は、無理をせずにソフトドリンクを選びましょう。
パブリックな飲み会は、ビールをお酌し合うことも多いので、そんなにお酒が強くないのにその場の雰囲気も合わさって飲みすぎることが多いと思います。
最初から「飲めないんです」と言ってソフトドリンクにしておけば、ビールの注ぎあいに巻き込まれなくてすみます。
ちなみにわたしはお酒が強くないし、飲んでも特に気持ち良くもならないので、最近はほとんどソフトドリンクです。
どちらにせよ、飲み過ぎには注意。うーん、ここで書くことでもないんだけど。
お料理編
もし飲まない人であれば、飲む人はどんどん料理を食べるペースが落ちるので、お料理が余ってきます。食事を楽しみましょう。
例えば唐揚げのレモンを絞るかとか、サラダをつぎ分けるかとか、飲み会ではいちいちいろんなことに気を配ることがあります。
その場に応じて、やってくれそうな人がいればその人に任せる、誰もやらないなと思ったときに動けるのであれば動けばいいです。レモンを絞るのとかは「絞ってもいいですか」と確認ができると丁寧でしょう。
個人的には、HSPで飲み会が苦手ならそこに座っているだけで十分がんばっているので、そこまでやらなくてもいいと思います。
気が利かない? そう思っているその人がレモンを絞ればいいのです。
コミュニケーション編
HSPの人は、大人数の場でのコミュニケーションは得意でないことが多いと思われます。
大人数って、刺激要素と考える要素が増えるから、考えている間に次の話に移っちゃうしね。
話している人がいたら、その人の話に耳を傾けましょう。相槌と関心を持って聞いている態度があれば、十分です。聞いてもらえていると感じると、相手の人は嬉しいものです。会話に入っていなくても良いので、とりあえず聞いているスタイルを保つ。もしもう一歩勇気があれば、質問して話を広げてみましょう(これはもう立派に会話に入っている)。自分の話はしなくていいのです。
座席取りのところで書いたけれど、そういう時近くに話しやすい人がいたら、話しやすい人と話すのがやっぱり楽ですね。
そもそもコミュニケーションが苦手! 自分から話しかけられないという人は(大丈夫、わたしも親しくない人は未だに苦手です)・・・・
話さなくていいよ!
料理を楽しみましょう。
そこに座っているだけで、ミッションの大部分は完了しているのです。
意外と周りの人は、そんなあなたに無関心です。お酒を飲んでいたら、特にそうです。
途中で抜ける
もし、途中で抜けられるのであれば、とりあえず参加して途中で抜けるのもありです。
その場合は、壁際端っこよりは、抜けやすい席を選べると良いですね。
また、幹事さんに事前にひとこと言っておけると良いです。
ただ途中で抜けるのは、思い切りと行動力が要求されるので、なかなか勇気のいるミッションです。
「明日朝早いから」
「今日実家から親が来ていて」とか
とりあえずなんでもいいので理由を作っておきましょう(言わなくてもいいので、いざという時言えるように)
もし早めに抜けられたら、昂ぶった神経をクールダウンさせるために、落ち着いたカフェなどでノンカフェインの温かいドリンクを飲むのもオススメです。
その際は、家に近いお店を選ぶように。(くれぐれも飲み会の会場の近くでしないように…まあしないとは思うけど)
二次会は参加する?
飲み会すら苦痛になっている人は、二次会なんて参加する必要ありません。
参加したくなかったらすっぱり帰りましょう。
「明日朝早いんで失礼しまーす」など、しつこく誘われたらいざという時の断り文句をここでも用意しておきましょう。
あ、わたしは二次会は参加したことありません。カラオケとかマジでやめてと思います。
もちろん、参加したい人はすればいいのです。(そういう人は飲み会に悩まないだろうと思う)
飲み会後のアフターケア
当日
飲み会後は、いつもと時間の流れが違います。
ルーティンが崩れるのはけっこうしんどいことです。
また、HSPの人は、飲み会の多大なる刺激で神経が昂ぶって(その日1日分の疲労も合わさって)ヘトヘトだけど頭のなかはそれを処理しようとフル稼働になっているかもしれません。
ぬるめのお風呂にゆっくり入る、カモミールティーなどリラックスできるお茶を飲むなど、自分なりにクールダウンしてリラックスできる方法を試せると良いでしょう。
それでもいつもよりも、眠るのに時間がかかるかもしれません。
次の日に特に予定がなければ、その日はいつもより寝入るのが遅くても、あまり気にしないでおきましょう。それくらい刺激に満ちた大変なミッションをこなしたのです。
ちなみに、わたしはいつもカモミールティーを飲むようにしています。が、効果はいまひとつで、飲み会の後は、頭のなかが飲み会の反芻になっていてとてもうるさく落ち着きません。これは、パブリックな飲み会じゃなくても起こるので(気持ち的には「あー今日の飲み会は参加して良かった!」と思える日でも)、それだけ疲れているし自分には刺激が多いんだろうなと思います。
神経が昂ぶると、神経が落ち着いて眠るまでに時間がかかるのは当然のことです。
次の日の朝
なので、もし次の日に予定がなければ(調整できるのであれば、せめて午前中は空けておけると良いでしょう)、朝はゆっくりと朝寝坊しても良い日にしましょう。
きっと前日の疲れでいつもよりもヘトヘトです。
頑張った自分を労って、なにか自分へのご褒美を用意しておくのも良いかもしれません。
結び
現在は、職場の飲み会的なパブリックな飲み会はほぼなくなったのですが、わたしもやっぱり苦手だなあと思います。
個人的にわたしはお酒を飲まないので、飲まないとできない話というのもなく、ごくごく親しい人とはランチ+お茶で十分に事足ります。(長くじっくりと話せるし、一対一なら深い話は十分にできる。さらに安上がりだし、早く帰れるから良いことづくめです)
実際にわたしがこれらを実践してうまくいったかというと、そうでもないことも多いのですが(後から学んだこともあるし、その場の雰囲気に押されてうまくいかない日もある)、心づもりをしておくだけでも少しは違うかもしれません。
参考になれば幸いです。
関連記事
▽嫌いじゃないけど苦手な飲み会についての一考察