久しぶりにHSPネタです。
今回は、音に敏感なHSPさんのお話です。
【注意書き】
※HSPといっても個人差があります。個人の一体験としてお読みください。
※聴覚過敏=HSPとは必ずしも言い切れません。わたしの場合、他のいろいろな要素も合わさってHSPかなと考えています。
※聴覚過敏は、場合によって医師の診察を必要とします。日常生活に支障の出る場合は医療機関受診をご検討ください。
音の洪水が苦手。
このブログでも何度か書いたことがあるんだけど、わたしはたぶん音が苦手。
20代までは気づかなかったんです。別に聴覚に異常があるわけじゃないし。
でも、そういえばショッピングモールで音の洪水に呑まれて気分が悪くなったり
飲み会の席で複数の人が話していると、一人の話に集中できなかったり(バックグランドミュージックがガンガンかかっているとさらに最悪)
そういえば、「ん?」と思うエピソードはいくつかあったんだ。
でも、これって他の人の体験がどうかわからないので(聴こえ方は比べられない)、自分が変だなとは思わなかったんですよね。
HSPの本を読んでから、「ああ、そういうことだったのか」と合点がいきました。
もしかしたら、10代の頃からずっと苦しんでいたのかもしれない。知らなかっただけで。
人は、苦しみを言い表す言葉がないと、何に苦しんでいるのかよくわからないものです。
騒がしい教室で過ごすのは、いつも嫌でした。でも、わたしはそこで過ごすことしか知らなかったからずっと我慢していた。我慢していることも知らずにいた。
ずっと対人関係の苦手さから来るものと認識していたけど、実は聴覚的な苦手さもあったのかもしれない。
ちなみにわたしの場合
・音がいっぱい溢れている場所が苦手
・選択的注意がどうもうまく働いていなくて、いろんな音を同時に拾ってしまう。
・騒がしい店内や飲み会など周りに複数の人がいる場所だと、相手の話に集中できなくなる。(意識的に努力してもダメ)
というのがあるみたいです。
ノイズキャンセリング機能付きのイヤホン
わたしにとって初めてのワイヤレス。初めてのノイズキャンセリング機能。
レビューを書いたころはまだ使いはじめだったので十分に言い表せなかったんだけど、使い続けていくうちにさらに恩恵を感じるようになりました。
ノイズキャンセリング機能があると、外の音の洪水、特に反響音(大型店舗やショッピングモールで起きやすい)が、ものすごく軽減されるんです。
びっくりするくらい。ノイズキャンセリングだから当たり前かもしれないけど、イヤホンを外したときに自分がなんて音にまみれた場所にいたんだろうと驚きます。
感動のあまりツイートしたことも(笑
ショッピングモールに行ったときにノイズキャンセリング機能のイヤホンがあると、とても助けられます。
このあいだも映画の待ち時間に重宝しました。聴覚過敏の傾向のある人は、持っていると便利。https://t.co/nMTLagI31I— みのり (@minoritorineko) November 7, 2021
(ちなみにこれを書いたときは「竜とそばかすの姫」のMX4D版を観に行くためにショッピングモールへ行きました。わたしがそんなに苦手なショッピングモールへ行く理由の大半は映画です。ショッピングのためにはほぼ行かない)
だからショッピングモールのような音がうるさい場所や、人の多い場所は、いまでも苦手なことには変わりはないんだけど、以前よりもずっとずっと過ごしやすくなりました。
いざというときはイヤホンをつけていれば良いのです。気持ち的にどれほど楽になるか。
デンマークの心理療法家イルセ・サンもイヤホンの恩恵を語っています。
「音の刺激は、耳栓を使うか、ヘッドホンで音楽を聴くことで減らせます。私にとって、iPodは素晴らしい発明でした。外からのいら立たしい音を遮断するために、常に持ち歩いています。」
(P198 第4章「敏感な自分」とうまく付き合う方法 鈍感な世界に生きる 敏感な人たち)
情報量の波に呑まれそうなときに、音楽が守ってくれるような感覚は、持っていて損はない手段だなあと思いました。
自分が聴くことが心地良いと思う音楽があるのならなおさらですよね。
結び
今回は、ひとりでいるときについて取り上げてみました。
わたしの場合、人と過ごすときにはまた別の問題があるのですが(相手の声と周りの音をいっぺんに拾うので集中できない)、いかに静かに過ごせる場所を探すかが鍵です。
日々過ごしやすいお店を探しています。
*
今回のお話は、わたしの体験です。
HSPさんでも(HSPと関係なく音が苦手な人でも)、体験は人それぞれ。
自分はどういうこと・状況が苦手なのかな? と分析することで、じゃあどうやったら居心地良くなるんだろうと模索していけると良いかなあと思います。
もし、わたしのお話が少しでもヒントになれば幸いです。
関連情報
▽この記事で紹介したイルセ・サンのHSP本とその記事
今回紹介する本は、デンマークの心理療法士イルセ・サンのHSPについての翻訳本です。イルセ・サンご本人もHSPです。鈍感な世界に生きる 敏感な人たちはじめに:文化差についてこれまで紹介してきたHSPの本は、エレイン[…]
※2022年6月追記
少し関連するようなお話。
APD「音は聞こえているのに 聞きとれない」人たち―聴覚情報処理障害(APD)とうまくつきあう方法 聞きとる力って目に見えて比べられるものではないから、困っていてもわかりづらいもの。もっといろんな人[…]