今回はHSPにまつわるエピソードです。
今回のキーワード
忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
(アーロン博士のHSPチェックリストより)
忙しいのが苦手
基本的に、わたしは忙しすぎるとパフォーマンスは低下します。
睡眠時間が減るだけで、歴然とパフォーマンスが落ちるので、しっかりと休息をとって自分のペースで(←ここ重要)仕事ができるほうが全体の効率や生産性は上がります。
そういう意味で、いまの職場は比較的自分の理想が通っているので、ありがたいのですが。が。
わたしにとって、”忙しい”とは、仕事だけを指すのではないようです。
“忙しい“にはプライベートも含まれていた
3月は3週間ほど、何も予定がなく家で1日を過ごすことがありませんでした。
平日は仕事、土日は、これは自分である程度選択して入れている予定なのですが、外に出かける機会が続きました。
外に出ると、人がたくさんいます。外は刺激が多い。親しい人であっても、会うだけで大なり小なりストレスは増える。
その予定のなかには、親友と食事に行く、家族で温泉へ行くといったほんとうにプライベートで、リフレッシュの意味合いの強い予定も入っていました。
ひとつひとつはいいのです。リフレッシュはできました。
しかし、しかし。
「ああ、家で誰にも会わずひきこもりたいよう」
もうあと数日でほんとうになんの予定もない休日を目前とした日、ついに限界がきました。
自分のなかから悲鳴が聞こえてきました。
でも根が真面目なので、仕事やそれ以外の約束されたスケジュールはちゃんとこなし(心身はさらに疲弊し)、やっと何にも予定のない休日を無事に迎えられたのです。
その日もまったく何もせずにぼーっとしていたわけではなく、いろいろとタスクはこなしたのですが、全体としては「基本的に誰にも会わず、家に引きこもる」という最優先事項は達成されたので、久しぶりに休日感を味わえました。
自分の変化
以前の自分だったら(HSPを知る前の自分だったら)、こういう状況にある自分を許せませんでした。
だって仕事はそんなにものすごく忙しいわけではないし(世の中のブラックと言われないまでもそれなりの企業からするとほぼ残業なく帰れるいまの環境は恵まれていると思う)、土日の予定は習い事とか、勉強会とか、研修とか、友人と会うとか、自分で決めて入れているわけだし。
身から出た錆でしょ、とか
そんなの甘えているだけだ、とか
もしくは
これをこなせない自分のほうが悪いのだ
体力のない自分の努力不足だ
と、自分を責めるほうにいってしまいがちでした。
でも、自分を責めてもなーんにも解決しないんですよね。
HSPと出会って、そういう状況がいかに自分にとって過酷であるか、同じ状況でも非HSPとHSPでは感じ方が異なるということを知り、外に出ることで疲れやすい自分を責めることはだいぶ減り、気持ち的には楽になりました。
昔、母(非HSP)と一緒にショッピングに出かけて、一日楽しい時間を過ごしたけれど、わたしは帰ってくるともうへとへとで動けなくて、母はそれから洗濯物を取り込んで料理をしてと家事をしていて(しかも平然と)、その違いにいつも悩まされました。
自分には体力がないからだとか、母は家事をすることに慣れているからだとかやらざるを得ないからしているのだとか、自分なりに理由をつけて考えていたのだけれど、いちばんの大きな違いは”HSP気質を持っているか”だったのだと、最近になってわかりました。習慣や体力だけの問題ではなかったのです。敏感だったのです。
もちろん、外に出ることそのものが嫌なわけではありません。
親しい人と会うことや、楽しむこと、学びを得ること、外に出ることは良い刺激もあります。
しかし、良い刺激であれ、悪い刺激であれ、基本的に自分はおそらく人よりもたくさんの刺激を敏感にキャッチしているんだなあと思います。
だから、基本的には家で自分の部屋に一人でいるときのほうが落ち着きます。
もうひとつ。
この文章を書いていて改めて思ったのですが、自分はやっぱり基本的に”がんばりすぎる”ところがあるなあと。
これはHSPだからというよりは、自分自身の課題です。