オムライスが好きです。
ひとくちに「オムライス」といってもいろいろありますよね。
そこもまた魅力です。
*
今回はオムライスの分類について語ります。
分類の方法や名前はいろいろあると思うので、とりあえずこのブログでの分類ということでお願いします。
オムライスの分類
とりねこブログでは、オムライス(+α)を4つに分類しています。
- 包む派オムライス(ライスを卵で包んだスタイル)
- ふわとろオムライス(ふわとろ卵をライスの上にかけたスタイル)
- オープンスタイルオムライス(オムレツがライスの上に乗っている)
- オムライスの親戚(オムライスじゃないけどオムライスに似ている)
基本的には上の2種類がオーソドックスです。
ひとつは、昔ながらの洋食屋さんの、ライスを卵で包んだ“包む派”。
もうひとつは、ライスの上に卵のふわとろ部分をかける“ふわとろ派”。
しかし、オムライスの世界は奥が深いです。
というわけで、ひとつずつ丁寧に見ていきましょう。
包む派オムライス
やっぱりオムライスと言われれば、まず思い浮かぶのがこのスタイル。
昔懐かしい洋食屋さんのオムライス、これこそオムライスの原点です。
はじめにこれを考えた人は天才です。
しかし、包む派にもいろいろとこだわりがあるかもしれません。
というわけで、包む派オムライスのこだわりを挙げてみました。
卵の火の通り具合
卵の火の通り具合は重要です。
つまり
- 包まれた卵の内側は限りなく半熟とろとろ。
- 卵はしっかりと火が通った状態。
卵はしっかりと火が通ったほうが良いという方もいるだろうし、いやいや、半熟だからこそライスと絡んで最高なのだという方もいるでしょう。
これはどちらがより良いというより、好みの問題です。
わたしは、①の半熟スタイルの包む派オムライスが好きです。
オムライスの卵をスプーンで割った瞬間、なかから顔を覗かせるライスと、ほどよく絡まった半熟卵さんが、なんともいえず美味しさを引き立てます。
ずっと半熟派だったのですが、いろんなオムライスを食べるようになって、オムライス屋さんによっては、卵に火が通っていたほうが合っているんだろうなというオムライスもありました。
そのため、単純に卵に火が通っているからダメというわけではありません。
さっきも言いましたが、これは好みの問題でもあります。
ライスのこだわり
オーソドックスなオムライスは、ケチャップライスです。
これはチキンライスとも言われますが、お店によってチキンが入っている場合もあれば入っていない場合もあるので、ケチャップライスのほうが齟齬が生まれにくいです。
チキンライスも、ムネ肉を使うか、モモ肉を使うかで、オムライスの印象は大きく変わります。
卵がすごくどーんと主役感を放つので、忘れられがちですが、実はおいしさの決め手はライスじゃないかというくらい、ライスでオムライスの印象がぐんと変わります。
対比として、バターライスもあります。
ケチャップライスで統一しているお店もあれば、かけるソースによってバターライスを選んでいるお店もあります。自分で選べるお店もあります。
たまにドライカレーや高菜ライスなど、お店によってさらにバリエーションが増えます。
個人的に、チェーン店オムライスと、個人のお店オムライスのいちばんの大きな違いはライスではないかと思います。
お店によってライスのこだわりは違うので、それを食べ比べてみるのも面白いです。
ソースで締める
オーソドックスにいえばケチャップです。定番ですね。
しかし、ケチャップも自家製だったり、ひと手間加えられたオリジナルのものだったり、ソース風だったりとバリエーションはいろいろです。
デミグラスソースとか、ソースで味の変化が楽しめるのもオムライスの魅力のひとつですね。
※ちなみにライスやソースへのこだわりは、ふわとろ派オムライスやオープンスタイルオムライスにももちろん当てはまります。
ふわとろオムライス
オムライスといえばふわとろが好き、という方もいらっしゃると思います。
いまではすっかり市民権を得たオムライスの定番スタイルです。
目で楽しめるオムライス
ふわとろ派オムライスは、なんといっても見た目の華やかさが魅力ではないでしょうか。
卵の半熟ふわとろ部分って、それだけで食欲をかきたてます。
包む派のオムライスは、見た目には地味なところがありますが、ふわとろ派オムライスはそこにさらにソースをかけたりトッピングしたり、見た目がとてもゴージャスになります。
そして包む派オムライスだとなんとなく、「オムライスに余計なもの加えやがって」となりそうな気がする(主観です)のに、ふわとろオムライスだと、それが許されるというか、むしろますます美味しそうになります。
一口でいうと、ものすごくカメラ映えする!
ふわとろオムライスは、まず目で味わえるオムライスです。
ふわとろだからこその卵への安心感
また、実際に卵も半熟ふわとろに仕上げられているので、包む派オムライスみたいに食べるまでなかの卵が半熟か、火が通っているかと余計な心配をしなくてすみます。
食べる前から半熟ふわとろオムライスが保証されているのです。
ふわとろはソース重視
包む派オムライスは、卵の上にはケチャップよりソースがメイン、なんならトッピングも豊富な気がします。
とろとろ卵が外側に出ている分、ソースと絡めて食べるほうが合っているようです。
そういう意味でふわとろ派は、食べ方も豪快にライスと卵、ソースをスプーンで絡めながら食べたいですね。
超こじつけではありますが、包む派は内向的オムライス、ふわとろは外向的オムライスという感じがします。(※個人の意見です)
第3のオムライス ”オープンスタイル派”
(ナイフを入れる瞬間の写真も撮れば良かったと後悔。初めてでうまく切り開けませんでした)
包む派ともふわとろとも違う、ふわふわオムレツが載ったオムライスは、第3のオムライスです。
パフォーマンス重視な”オープンスタイル派”
見た目(完成形)は、似ている“ふわとろ“と“オープンスタイル“。
この二つを分かつもの、それは目の前でふわとろ卵がお目見えするパフォーマンス力にあります!
ある意味では、はじめの登場は地味です。
ケチャップライスの上にごてっと載ったオムレツ。
夢と希望がいっぱい詰まった(笑)、なかは半熟とろとろのオムレツです。
そのオムレツにナイフを入れた瞬間、なかから夢と希望が……もとい、とろとろ卵が広がっていきます。
はじめからふわとろ部分が見えているオムライスよりも、切り開くことでふわとろ部分が登場するオープンオムライスは、オムライス界の革命児ともいえるかもしれません(大げさな)
ちなみに、オープンスタイルを扱っているお店はやはりそこまで多くありません。
出会える確率もレアです。
食べ方も自分好みにできる
あまり数は多くないですが、このスタイルのオムライスを食べてみて、わたしはオムレツを切り開かないで半熟とろとろのオムレツをちょっとずつライスと一緒に食べるスタイルが好きだなと思いました。(自分で切り開くのが魅力なのに、敢えて切り開かない!笑)
食べ方を自分好みに選べるのも、オープンスタイル派の魅力のひとつです。
オムライス番外編 ”オムライスの親戚”
世の中にはオムライスに似ているけれどオムライスと名前をつけるのには首を傾げたくなるメニューがあります。
狭義にはオムライスとは言えないけれど、でも広義にはオムライスに分類してもいいんじゃないか。
そういうオムライスに似て非なるものを、このブログでは”オムライスの親戚”と呼ぶことにします。
例1:オムハヤシ
わかりやすいところでいくと、オムハヤシ。
オムライスといって良いか迷いませんか? 迷いますよね。
世の中のオムハヤシには
- オムライスメインのオムハヤシ
- ハヤシラインメインのオムハヤシ
があります。
オムライスを前面に出していて、そこにハヤシソースがかかったものは、オムライスメインのオムライスなので分類はオムライスです。
ハヤシライスが前面に出ていて、トッピングとして卵(ハヤシライスメインのときはオムレツが多い)が使われているときは、ハヤシラインメインなので、オムライスの親戚です。
京都の前田珈琲のオムハヤシを食べたときに、「これはオムライスとは言えない。でもオムライス好きとしては捨てがたい……」と思ってオムライスの親戚カテゴリが生まれました。
例2:金沢名物ハントンライス
ちなみに、金沢名物のハントンライスも、見た目はとってもオムライスなのですが、食べると「これはオムライスとは言えない……(というかオムライスは別でメニューに存在する)」なります。
これもオムライスの親戚かなと思います。
オムライスとは呼べばいけど、オムライス好きとしては押さえておきたい。
そういう食べ物に出会ったら、「オムライスの親戚」カテゴリに登場します。
おまけ:わたしの好きなオムライスは・・・
オムライスの世界は奥が深いです。
自分好みのオムライスを見つけていただけると良いなあと思います。
ちなみに、わたしの好きなオムライスは
- 包む派オムライス
- 内側の卵は限りなく半熟が良い。半熟部分がごはんと混じり合うのが良い
- なかのケチャップライスは、卵の味を邪魔しない絶妙なバランスで
です。
でも、それ以外のオムライスも好きなので、このブログでいろいろ紹介できたらいいなと思います。
オムライスに幸あれ!
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