行きそびれていた初詣に、伏見稲荷大社へ行ってきました。
毎年初詣は北野天満宮だったのだけれど、今年はちょっと趣向を変えて。
導入:伏見稲荷は2回目
JR伏見稲荷駅の目の前にあります。
伏見稲荷は、学生時代に友人と初詣で一回だけ行ったことがあるきりです。
まあ、初詣なので人が多かった多かった。露店もいっぱい出ていました。
そのときは、頂上まで登らずに途中で引き返しました。
でも、まだその先を見ていなかったことがずっと心残りでした。
「いつかまた行きたいなあ」と思いながら、そのまま約10年。(わたしのペースはそれくらいゆっくりなのです……)
今回は、満を持して頂上まで行くこころの準備をして行きました。
この日はけっこう寒かったのですが、ダウンではなくウールのコートにして正解でした。
というわけで、トータル2時間半の道中をダイジェストでまとめてみました。
はじめに:伏見稲荷
全国に約30,000あるお稲荷さんの総本宮が、伏見稲荷大社です。
稲荷山に稲荷大明様(伏見稲荷の御祭神)が鎮座されたのは、なんと711年2月初午の日!
平成23年に御鎮座1300年を迎えたそうです。
ご利益は、五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就などなどです。
ちなみにお稲荷さんといえば、きつねを思い浮かべますが(きつねさんがほんとうにいっぱい)、おきつねさんは稲荷大神様のお使い(眷族)です。
狛犬ならぬ狛狐も、境内にはいたるところにいらっしゃいます。(写真は楼門の、最初にお出迎えしてくれるおきつねさん)
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神社に行くのは好きなほうだけれど、お稲荷さんは伏見稲荷しか行ったことがないなあ。
全国に約30,000もあるんだったら、他にも行っても良さそうなのに、なぜか選択肢に上がりませんでした。
また別のお稲荷さんに行ってみても良いですね。
境内マップ
稲荷山全体が伏見稲荷大社なので、境内はとっても広いです。
公式ホームページに境内マップが載っていますが、超ざっくりとしていて行ってみるまでいまいちイメージが湧きませんでした。(行ってみて、ああなるほどと納得)
境内にあるマップも、前半と後半で2種類にわかれていました。
本殿のすぐそばにある境内マップ。
本殿を中心として描かれています。有名な千本鳥居は、本殿を登って割とすぐのところにあります。
がっつり頂上まで行かなくてもいいやーという人は、ここのマップに載っているところまででも十分伏見稲荷大社を満喫できます。
わたしも前回はこのあたりまでだったんじゃないかな。
後半。熊鷹社から先、頂上まで細かく案内されています。
頂上までは2つのルートがありますが、どちらから登っても頂上までたどり着けます。
どちらから登ってもOKらしいです。わたしは右回りのルートで登ってみました。
頂上までフルで回ると、ざっと1時間くらいかかるそうです。
わたしはけっこうゆっくりのんびり進んだので、トータル2時間半くらいかかりました。(8時に出発して、10時40分すぎに本殿へ戻ってきた)
売店などで休憩したりいろいろ回りたい人は、3時間を目安に紹介されているサイトもありましたよ。
参拝ダイジェスト
というわけで、頂上までの参拝をざーっとダイジェストでご紹介します。
写真はかなり控えて100枚オーバー。どこを削ろうかかなり悩みました(笑)
本殿
まずは本殿。こちらに稲荷大神様が祀られています。
ちなみに本殿には田中社・四大神の五社が一宇相殿に奉祀されています。
朱塗りが目に鮮やかですね。
ちなみに手水舎は、コロナで封鎖されていました。
千本鳥居
本殿を抜けて階段を登って行った先に、有名スポットである千本鳥居があります。
伏見稲荷大社といえば、たくさんある鳥居がまず思い浮かびますが、これは江戸時代に広まったのだそうです。大昔は、こんなに鳥居のある神社ではなかったんですね。
1300年という古い歴史のある神社で、伊勢神宮のように決まった期間ごとに一新されるわけではないのだけれど、時代ごとに入れ替わりはされているんだなあという感じはありました。
でもなんか、いろいろなものはそこに留まっているような空気感があります。
右側通行ですよ。左側は帰り道用です。
人が多いときはこの辺はものすごく混むと思うので、確かに道を分けたほうがスムーズです。
ちなみに今回は写真に人が映らないくらい(たまにすれ違ったり追い抜かれたりする。ゆっくり行っていたので良く追い抜かれました・笑)の人口密度です。
この千本鳥居のところがいちばん鳥居密度が高いです。
よくこんなに密集して建てられたなあ。すごいなあ。
この鳥居は、210,000円から奉納することができるそうです。奉納された方(会社)の名前と日付が、各鳥居に書かれています。
おもかる石(奥社奉拝所)
千本鳥居を抜けた先にある奥社奉拝所は、さすがに人が何人かいて写真を撮るのは控えました。
売店(甘酒が売っています!)もあるし、お守りや絵馬も買えます。
これまた有名なおもかる石。
願い事を祈念して、重みが想像より重いか軽いかで願い事の叶うまでの重みがわかるそうです。
想像より重ければ、願い事が叶うまでの道のりは遠いらしいです。
いやー、ふつうに重かったです。
まだまだ願い事を叶えるまでは、努力が入りそうです。がんばります。
ちなみにこちらのおもかる石、抗ウイルス・抗菌加工が施されています。
コロナ禍でも安心。今時です。
ここからさらに登っていきます。
根上がりの松
ちょっと寄り道。
立派な松の根がありました。
根上がり(=値上がり)に掛けて、特に商売をする人に縁起が良いと信仰されているそうです。
熊鷹社
ひたすら登って登って(まだ序の口)、この辺りに来ると雰囲気が出てきました。
こちらは新池またの名を谺ケ池(こだまがいけ)というそうです。
写真だとわかりにくいのですが、この辺から奉納されている小さな鳥居がものすごい数でたくさん見られます。ひとつひとつお参りしていたらものすごいことになりそうです。
ごちゃごちゃっとしている感じとか、空気感とか。伏見稲荷ってこういう場所だったんだなあと、前回来たときには気づかなかった一面に出会えました。
ひとりなので余計に、だんだん時間や空間の感覚がわからなくなってきます。
割とゆっくり回っていますが、先へ行きましょう。
三ノ峰(下社神蹟)
四ツ辻を抜けますと、分かれ道になっていてどちらのルートからでも頂上に行けます。
今これを書いているときに気づいたのですが、左ルートで行くと一ノ峰→二ノ峰→間ノ峰→三ノ峰となっているので順番が良かったのかな。
右ルートから行ったのでいきなり三ノ峰です。
しょうがない。身体が右から行けと主張してきたんだ。(言い訳)
各峰にはこんな風に小さな社があります。こちらは白菊大神が崇められています。
峰やポイントごとに売店がありますが、わたしが行ったときは朝早かったからかどこも閉まっていましたー。
一ノ峰(上社神蹟)
この後もひたすら登り登り(省略)、ついに「山頂」の文字がー!(感動)
いや、コロナでランニングもしなくなったのでめっきり運動不足になったと痛感しました。
ここにも「山頂」表示が(笑)。ありがたいのでちゃんとお参りしました。
こちらは末広大神を崇められています。
山頂まで来たので、あとは下って行くだけ。だけ!(もうけっこう疲れてきた)
清滝
御膳谷奉拝所を横にそれると、「清滝」に向かう道があります。
よせばいいのに、脇道に逸れてしまった。下って下って(また帰りは登って)いきました。
けっこう坂が急だし少し距離もあるので、気合いを入れて行くことをオススメします。
ひたすら坂を下って行くと、奥に見えてきました。
滝を見るためには、下流へくだらねばなりません。
この辺一帯は湿気も多くて、祀られている鳥居も苔がいっぱい生えていました。
この先に滝が……! もう滝の音は聞こえています。
あったー! 予想していたのと全然違ってたー。
とてもこじんまりとした滝でした。ここまで来るともうへとへとなのも相成ってありがたいです。
帰り道(登り)は、そりゃあ過酷でしたけど。
途中ランニングしている方と何人かすれ違いました。
近所にあったら、絶好のトレーニングスポットですよね。
毎日散歩するだけでも、足腰がかなり鍛えられると思います。
再び本殿へ
そのあとは三ツ辻を左側へ、ぐるーっと回って帰ってきました。
ここもいろいろな社があって興味深かったのですが、もう電池切れでざーっと通りました。
無事本殿へ戻ってきました。
実はお守りを買いそびれていたので、本殿でお守りを買って帰路につきました。
混雑している時期に比べるとまだ全然少ないほうだと思いますが、11時前には参拝する人の数も増えていました。
結び
けっこう満遍なく見て回ったつもりだったのですが、改めて公式サイトのマップを確認すると見落としていた箇所もありました。(体力的に断念したところもある)
とても広いので、一回で回りきるのは大変。何回来ても見所を変えて楽しめます。
なにより、空気感がすごく不思議。
パワースポットにはまったく興味がないのですが、そう呼ばれるのも納得です。
異次元のような異界のような不思議な空気感がありました。でもどこか人の空気が近いというか、商売繁昌がすごく感じるからだろうか。
行った日はへとへとに疲れましたが、次の日からエネルギーがみなぎってきた感じで、良い初詣になりました。
関連情報
▽伏見稲荷大社の公式ホームページ
1300年にわたって、人々の信仰を集め続ける「お稲荷さん」の総本宮 伏見稲荷大社の公式ホームページ…
〒612-0882 京都市伏見区深草薮之内町68番地
[最寄駅]JR奈良線 伏見稲荷駅降りてすぐ(京都駅から2駅。約5分)
京阪本線 伏見稲荷駅下車 東へ徒歩5分
コロナの影響もあって、ご祈祷やお守り等の受付時間が変更されています。
わたしが行った3月は、朝8:30〜16:00(土・休日は17:00)でした。
お参りは通常通りできます。静かに参拝したい人は朝早くがおすすめです。
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▽その後の伏見稲荷周辺散策記事
前回の続きです。伏見稲荷大社をじっくり(約2時間半)参拝したあとは、ちょっと早いお昼です。 なんとなく、お稲荷さんに来たらいなり寿司を食べたくなります。ベタです。いいんです。ときには、そういうベタな[…]
伏見稲荷編、最終回です。 ▽これまでの記事[blogcard url="https://torineko.jp/shrine-kyoto-fushimiinari-202103/"][blogcar[…]