梅雨の合間の晴れた日に、久しぶりに遠出をしました。
自粛期間中に「出かけたいよう!」という欲求がむくむくと生じてきて、緊急事態宣言が解除されて少しずつ自粛が緩和されてきたとき、自分はいまどこにいちばん行きたいだろうと考えたときに浮かんだのが伊勢神宮の別宮のひとつ、瀧原宮(たきはらのみや)でした。
ちょっとまだ外宮や内宮のように、メジャーで人が多そうなところは気が引けます。
日帰りで、さらに人の少ない日を狙って、久しぶりに車でドライブです。
瀧原宮のお話
第11代天皇垂仁天皇の皇女倭姫命が皇大御神(つまり天照大神)を奉戴して御鎮座の地を求めてさまよって(端折る)たどり着いたのがこの地(大河之瀧原之国(おおかわのたきはらのくに))なのだそうです。
その途中で助けてもらった真奈湖神(まなごのかみ)を祀ったのが、瀧原宮から6km北方にある多岐原神社です。
ちなみに瀧原宮の目の前に、ものすごくわかりやすく説明した4コマ漫画があるので、それを見ると一瞬でわかります(笑)。漫画の威力ってすごいですね。
約2000年前まで遡ることのできる、大変由緒ある場所です。
御祭神は、瀧原宮、瀧原並宮ともに天照大神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)です。
いざ瀧原宮へ
駐車場は2箇所あります。(あ、写真撮っておけばよかった)
手前側のこちら(道の駅の前)はたくさん停めるところがあります。
こちらの鳥居をくぐっててくてく600メートル行った先の、
こちら。
この脇にも数台(5台くらいだったかな)停められます。
わたしが行った日は参拝する人も少なかったので停めやすいですが、人の多い時期は手前側を利用したほうが良さそうです。
身体の不自由な方やご高齢の方に優先して使ってもらえると良いですね。
鳥居をくぐります。
昨年は伊勢参りに行かなかったので、伊勢神宮に来るのは2年ぶり。
▽昨年は出雲へ行きました。
最近は旅先の神社をめぐることが増えてきたけど、自分にとってはやっぱり伊勢は特別感があります。
参道に木が多くて、余計なものが削ぎ落とされている感じが好き。
ソーシャルディスタンスはバッチリです(苦笑)
そして気づいた。
内宮や外宮も良いけど、こっちのほうが人が少なくて自分には合っている。
そう。わたしは内宮でも人の比較的少ない風日祈宮周辺の道を歩くのが好きなのです。
瀧原宮はその方面に詳しい人に勧めてもらったのですが、わたしの好みに合っています。
前に行った伊雑宮(いざわのみや)も、すごーく良かった。
▽伊雑宮の記事(※伊雑宮も内宮の別宮のひとつです)
あとわたしは、神社を参拝するときになにが好きかというと、木に包まれるのがやっぱり好きみたいです。
人によって好きポイントって違うと思う。
鳥居に興味のある人もいれば、社殿に興味のある人もいるでしょう。
わたしは、どうも、神社の木が好きなようです。
植物園でもなく、山でもなく、神社。
多くの神社は長い時間人と一緒に過ごしてきて、歴史が古い。そういう神社は古い木も多い。
御神木と謳われる木でなくでも、そこにいるだけで歴史があり重みがあります。
年々、自分の好みがちょっとずつわかってきた。
木は好きだけど、植物園にそこまで惹かれないのはそういうことだったんだ。
手水所。コロナの影響で、いまは柄杓を使った作法はなしです。
でもこうやって手を浄められるのはありがたい。
ちなみにこの瀧原宮には、内宮の五十鈴川のように、すぐそばを流れる頓登(とんど)川が御手洗場になっています。
そこも行ってみたのですが、先客がいたので今回は遠慮しました。
参道は600メートルあります。このあたりで半分くらいかな。
てくてく歩きます。
見えてきました。
手前側が瀧原並宮(たきはらのならびのみや)、奥側が瀧原宮です。
瀧原宮→瀧原並宮の順番でお参りするのが一般的のようです。
奥側からですよ、気をつけましょう!(手前から参拝してしまった人)
瀧原宮
瀧原並宮
さらに奥に、もう2つあります。
長由介神社
こちらを左手に階段を少し登った先に
若宮神社
すぐそばにあるので、一緒に参拝していくと良いでしょう。
参拝自体はすぐに終わるのですが、わたしはゆっくりと参道を歩きました。
とてもゆっくりとした時間が流れました。
行くときもゆっくり、帰りもゆっくり歩いて。
とても良かったです。
またお気に入りスポットがひとつ増えました。
結び
わたしが行ったときは、何人か他にも参拝している人とすれ違いましたが、どこかみなさんゆっくりと思い思いに参拝の時間を過ごしている感じがしました。
というのも、わたしはかなーりゆっくり歩いたにも関わらず、追い抜かれないことが多かった(笑)
自然とそういう時間になる場所なのかもしれません。
関連情報
住所 度会郡大紀町872
アクセス JR滝原駅より約1.5km
▽伊勢神宮 瀧原宮のページ
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