今月から月1で雑記を書いてみようと思います。
今月は本の感想を絡めながら、日々の生活についてつらつらと書いてみます。
※この記事に書いていることは、私見です。また、日々の移ろいによっても今後変わっていくかもしれません。「そんな考え方もあるんだな」と思っていただければ幸いです。
本日のテーマ
最近こんな本を読んでみました。
読む前から、「こんなことが書いてあるんじゃないかなあ」というのは予想していました。
半分当たって、半分は良い意味で裏切られました。
食習慣の話に入る前に「人生を楽しむための考え方」にけっこうなページが割かれていたからです。
というわけで、今日は本書をベースにしながら「心地よい生き方」と「無理をしない食習慣」について、少しお話ししてみようと思います。
心地よい生き方
わたしが考える健康とは「心地よいと感じる状態」のことです。どこにも痛みがなくても、不調ではなくても、心地悪ければ不健康です。
(P96 第2章 人生を楽しむことこそ健康への道)
メンタルと食習慣の本で「心地よさ」という抽象的な言葉が出てきたのは意外なこと。
見極めるポイントは心地よさです。(中略)
「最大限の努力」とはからだが壊れるまでがんばることではありません。快適な速度で走り続けている車が長持ちするように、人間もきちんと栄養を摂り、適度な動き方をすることが大切です。しっかりとしたケアをすれば、体力の縮小をある程度抑えられます。(P114 第2章 人生を楽しむことこそ健康への道)
どれくらいが「心地よい」かは、人によって違います。
でも、だからこそ自分にとっての「心地よくてちょうど良い」を見つけて、なるべくそこに合わせられるといいんだろうなあ。
まあ、「そうは言ってられないよ」という方もたくさんいらっしゃると思いますので(この本を読んでいると、100%頷けないことはたくさん出てきます。そんなもんです)
できる範囲で「自分の心地よい」を少しずつ追求していけるといいのかなと思いました。
まず「自分の”心地よい”ってなんだろう?」と探すことからはじまる人もいますよね。
わたしも、昔はそういうところからはじめました。
わたしは、たぶん人と比べて「がんばらなければならない」(出た。〜ねばならない思考・笑)と思いやすい人で
でも自分のできる許容量って限られているので「何もできないダメなわたし」(自己嫌悪のループ)に陥りやすかったのです。
自分でも気づいていないほど身体はいつも緊張してガチガチで
「ゆっくりリラックししたい」と思っても、何が「ゆっくり」で「リラックス」なのかよくわからなかった。
あと、自分の「こうなりたい」イメージ(バリバリといろんな仕事(量・速さ)をこなせる人)と、「実際の自分」イメージ(マイペースにちまちまやるのが向いている)が全然合っていなかった。
そういうことに、すこーしずつ気づいて、数年かけてちょっとずつシフトしていた「がんばらない生き方」が、なんだかちょこっと肯定してもらえたような感覚です。
これは誤解を与えないように付け加えると、わたしにとっては「がんばる」イメージが「しんどくて辛いこと」になりやすかったのです。
「がんばりたい」と思う人が、ポジティヴでしんどくないのなら、それはそれでOKなのです。
著者の飯塚先生が、傍目から見たらハードワークでもご本人はしんどくないのは「好きなことで苦にならない」からでしょう。
それぞれに、自分の「苦にならない範囲(心地よさ)」をちょっとでずつでも見つけられると良いのかなと思います。
無理をしない食習慣
はい。この本の本題。
ひと言で説明するのはむずかしいです。個々にいろんなケースが介在するからです。
わたしが予想していたこと
- 糖質を減らす
- 具体的には主に(主に精製された白い)砂糖・小麦・白米を減らす
- タンパク質を増やす
- 鉄分、ビタミンやナイアシンなどそのほかの栄養素を取り入れる
著者がさらに言及していたのは
- アルコール、カフェインも減らそう
- とにかくよく噛むこと
でしょうか。(いや、「減らそう」なんてかわいらしいものではなく、「砂糖・小麦・アルコール・カフェインは摂るな」くらいの感じだったのですが)
もちろんそれだけじゃなくて、睡眠やホルモンバランス、体質、運動などさまざまな要素が加わります。
まあ。ある程度は「わかってはいるんだけど」ね。
わたしはもともと肌が弱くて、アトピー体質。
10年以上漢方を続けています。
漢方の薬剤師さんに最初に言われたこと。食事改善でした。
「砂糖を減らしてください」
目から鱗。
それまで、わたしは食べ物がからだに影響することをちっとも考えたこともなかったからです。
(まあ、そりゃあスナック菓子や揚げ物はからだに良くないだろうなあとかは思ってましたけど)
それから自分でもいろいろ調べて特に「砂糖」と「小麦」(大きくくくると糖質)は良くないと、いろんなところで目にするようになりました。
それはアトピーだけじゃなくて、たとえばガンでも、そして今回の本にもあるようにメンタルにも影響するんだと。
それぞれの本でそれぞれの立場から、糖質を減らしましょうとか、タンパク質を増やしましょうとか、書かれています。(もちろんそれだけじゃありません)
これだけいろんなところで目にするんだから、これには一定の普遍性(エビデンス的な)があるのだろう。
さあ。ここで困るのです。またしても出てくるのです。
「そうはいうけれども」
わたしはお酒は飲まないし、タバコも吸わないので、その方面はOK。
でも砂糖も小麦もね。好きなのです。
スイーツもパンもパスタもうどんも好き。ごはんはあんまり食べないけど、オムライスも好き。
中毒性があるのは知っているけど、どうにもこうにも。
カフェインもね。コーヒーや紅茶、緑茶の飲めない人生なんて!(砂糖は入れなくてもいいけど)
とかとか。いつもここで堂々巡りにあってしまうのです。
「わかってはいるけれども」
もちろん大昔の狩猟時代まで遡れば、人類はあまり糖質も摂っていなかったと思います。
ハラリのサピエンス全史(まだ漫画しか読んでない)を見ても、サピエンスの歴史は農耕を始めたことで貧富の差が増え支配するものされるもの、争いがずっと繰り返されている。
たぶん、今の地球の歪な構造は、そういった農耕の歴史の集積であるかもしれない。
と、話が飛躍しすぎました。(すみません)
あとね。鉄不足の著者藤川先生の本も読んで、不足する栄養素のことも知りました。
本書(「メンタルを強くする食習慣」)でも鉄不足については書かれています。
本書では「食べ物はなるべく丸ごと(加工品ではなく)摂るのが良い」と言われていますが、それでも必要に応じて栄養素を補うことも提案されています。
これもまあ、納得できます。
身体は緻密なシステムによって保たれていて、そこにはさまざまな化学物質(つまり栄養素)と化学反応で成り立っている。
不足する栄養素によって、システムに変調をきたし、脳を含めてさまざまなシステムがエラーを起こした状態(ひとつひとつは小さいかもしれない)が、メンタル不調や慢性疾患だったりするわけです。
わかるんだけど。
どの栄養素が不足するのか、素人には分かりづらい。
普通の血液検査では、そこまで精査されない。
かといって分子栄養学専門の医療機関はとても少ない。(そしてとてもとてもお高いことが多い。
わかったとて。
それを例えばサプリで補おうとすると。
まあ結構な費用がかかりますよ、ね。
サプリにも品質もありますしね。
(著者が最後に激推しするCBDオイルも、お高いですよね)
というわけで、わかってはいるんだけど。
堂々巡りの袋小路に入ったあとに、いつも帰結するのは
「まあ、無理のない範囲でやっていこうかな」です。
差し当たりすごく困っているわけではないので、まあいっかと。
(※いま現在困っている方には、一筋の光明になるかもしれません。主治医と相談しながら試してみるのは、選択肢のひとつとしてありだとわたしは思います)
わたしは食べるのも好きなので、それを制限されるほうのストレスが多そうだし。
というわけで、「無理のない食習慣」です。
それでも、10年前に比べるとだいぶ変わってきましたよ。
なんにも考えずに不摂生(であることも知らず)であったときに比べると、少しずつ「こうしたほうがいいかな」と繰り返しアップデートしています。
砂糖はずいぶんと減った気がする。スイーツを食べるのは好きだけど、なんでもかんでもと食べなくなりました。
完全に断つことはできないけど、ちょっとずつ減っています。
本書を読んで、もう少し小麦の量を減らすようにしようかなとか
砂糖やカフェインももう少し減らせそうかなとか
ちょっと考えました。
急に変えることはむずかしいので少しずつ、です。
人と会って、一緒にごはんやお茶をするときには、そんなの気にせず食べたいしね。
でも、たぶん食習慣を変えていくのも、基本に「自分にとって心地よい」生活が地盤にないとむずかしいんだろうな。
ガチガチに考えず、緩めて緩めて、ほんとうにがんばりたいと思うことにキュッと引き締めて。
これは、まあ。もともとのわたしの考え方が「かたい」からなのもあります。
何が大切かは、その人によって違います。
時代によっても変わります。国や地域によっても変わります。
絶対的に正しいことなんて、あんまりない。
ならばせめて「自分(のこころとからだ)にとって心地よいこと」を探せるとよいのかな、と思います。
つれつれと書いてみました。ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
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