COVID-19(新型コロナウイルス)を通して考えたこと その9:この3年間で変わったこと(2023年5月)

(アイキャッチの画像は知床五湖の遊歩道です)

2020年にパンデミックがはじまって、約3年が経ちました。

2023年5月、政府がCOVID-19を2類から5類(インフルエンザと同等)に変更。

ほぼ同じ時期に、WHOのテドロス事務局長が緊急事態の終了を宣言しました。

 

まだコロナが収束したわけではないのだけれど、ひとつの区切りがつき、次の段階に移ったように感じます。

 

ちょうど同じ頃に、ブログの記事を整理していて、2020年当時の自分のコロナ関連の雑記を読み返して。

「うーん、やっぱりこれは残しておこう」と思いました。

 

ついでにこの3年間、コロナがもたらしたわたしの生活の変化を記録として残しておこうと思います。

よかったらお付き合いくださいませ。

 

※個人の所感満載です。ご了承ください。

※この記事の「コロナ」は新型コロナウイルス(COVID-19)を表します。

 

コロナがもたらした変化

「いつか」を待たない。ひとりでも行動する。

「スペイン風邪」も「天然痘」も、そのほか遠い昔の疫病も聞いたことはあっても、遠い世界の出来事で。

短時間であっという間に、世界はこんなにも変わるんだと経験したことは初めてのことでした。

 

いま目の前にある当たり前の日常は、実は当たり前ではないかもしれない。

明日、来週、来月、来年、世界は、わたしはどうなっているかわからない。

未来が当たり前に続いていくわけではない。

 

いまある日常を、ありがたく思うようになりました。

同時に、「いつかしたいなあ」と思うことを、先延ばしにするのはできるだけやめにしようと思いました。

 

例えば

部屋を模様替えすること。

いつか行きたいと思っていた北海道へ旅行に行くこと。

友人とだったら行けるかも、と思っていたパンケーキをひとりで食べに行くこと。

 

 

コロナになってから全部達成してしまいました。

(パンケーキもひとりで食べに行けるようになった・笑)

 

言い換えると、コロナ前はいろんな言い訳をしてなかなか動けなかったこと。

 

時間がないからとか

お金がないからとか

友人と予定が合わないからとか

 

わたしはもともと慎重で腰が重い人間なので、なかなか行動に移せなかったのですが

 

ひとりでもやりたいと思ったら動く

「いつか」を待たない

 

これは、いちばん変わったことだと思います。

(時間とお金は要相談ですが)

 

もともとひとり行動はよくしていましたが、

コロナになってからのほうが、ひとりで行動できる範囲がさらに広がりました。

 

コロナがなかったら、わたしは今でも知床には行ってなかったのではと思います。

きっと「いつか行けるといいなあ」で止まっていたと思う。

 

▷▷ 北海道旅行で知床へ行ったお話

▷▷ ひとりでパンケーキを食べに行ったお話

オンラインの変化

 

コロナで世の中のオンライン化が急速に進みました。

以前もブログで書きましたが、わたしは今でもオンライン(Zoomとか)は苦手です。

 

仕事柄リモートはないのですが、研修とかはやっぱりオンラインがあります。

何事も一長一短はありますので、苦手と言いつつ恩恵も受けましたけどね。

 

オンラインのメリット

遠方の人とも気にせずにやりとりできるようになりました。

コロナ前は、お恥ずかしながらZoomなるものも知らず(苦笑)、基本は現地に集まらないとやり取りできないと思っていました。

ビデオ通話の存在は知らないわけじゃなかったけど、全然身近ではなかったので。

 

それが、集まらなくても気軽にやりとりできるようになった。

実際に遠方の人と交流する機会がコロナ中にはじまって、今でも続いています。

 

もちろんオンサイトで、直にやりとりできるほうが抜群に良いのですが、全くできないよりは、オンラインでやりとりできるほうがはるかに良いです。

現実の距離が遠くても、代替手段としてオンラインはやはり有効と感じました。

 

あと、研修関係も、ハイブリッド(オンサイトとオンラインの併用)が増えました。

遠方で交通費うんぬんで諦めていた研修を気軽に受けることができるようになったのは、やはり恩恵は大きいです。

 

オンラインのデメリット

とはいえ。オンライン、やはり苦手です。

 

昨年あたりから、現地での研修が少しずつ再開されました。

痛感したのは、リアルな場の力です。

 

オンラインは、やはり情報が限られる。

直に会うこと、その場にいることで得られるものは、単に知識だけにとどまりません。

その場の臨場感、一体感(逆も・笑)、空気感そして並々ならぬ集中力!

オンラインで特に困るのは、集中力を保つこと(わたしの場合)

 

現在の使い方

というわけで、現在のわたしは

 

・選べるときはなるべく現地(実際にその場へ足を運ぶこと)を選び

・選べなくて必要と感じたときはオンラインを選ぶ

 

というふうに、うまい具合に使い分けるようになりました。

 

(ブログでリモート苦手苦手と言いながら、なんだかんだで両方使ってる……まあそんなもんです。やっぱり便利だもん)

 

これも人によってさじ加減は全然違うだろうなあと思います。

 

リモートがいかに苦手というお話

情報を鵜呑みにしないこと

コロナは特に、いろんな情報が飛び交いました。

 

それまでは、なんとなく流していたニュースやネットなどの情報。

「何が正しくて、何が間違っているんだろう」

コロナでこれはいちばんに感じたことです。

 

おそらく正解は、人の数だけあるのでしょう。

例えば、テドロス事務局長の「緊急事態の終了」宣言で、コロナは終わったという人もいます。

そうではないという人もいます。

 

マスクはいつまでするのか? ワクチンは打つのか打たないのか?

データも完全ではなくて、どのソースを切り取ったのか、解釈の方法によっていかようにもできる。

 

そして、人はこれだけグローバル化が進んでITが発展しても、本質的には大して変わっていない。

 

ChatGPTが話題になっていますが、AIが今後ますます発展してわたしたちの生活に入り込んでくると、なおのこと。

自分で情報を吟味することが、より一層求められるようになると思いました。

 

これは、実際はコロナ前からあったことなんだけど

割と素直で単純なわたしは、そこまで疑っていなかったんですね。

 

本を読むときも、「そういう考え方があるのね」と一旦は吸収し

咀嚼して「じゃあわたしはどう考えたらいいだろう」と前よりも考えるようになりました。

 

この辺の記事が参考になります

マルクス・ガブリエル「わかりあえない他者と生きる」

スティーブン・ピンカー「人はどこまで合理的か」

 

人との出会いを大切にすること

 

長くなってきたので、この辺で最後にします。

 

コロナの最も大きな変化。

それは、人と人の出会いが分断されたこと。

それこそ2020年は、まったく会えない日々になりました。

 

少しずつ、少しずつ人と会うことができるようになって

それこそオンラインでやりとりしていた人とも生身で会うことができるようになって

「人と人が出会うこと」の重み・ありがたみを実感しました。

 

コロナ前も、友人や親しい人とのやりとりは大事にしていましたが

これはかけがえのないことだ」と、その奇跡を(大げさですが)再確認しました。

 

わたしはもうひとりでやりたいことはどんどん行動に移せるようになったけど

「人と人が出会う」ことだけは、ひとりではできない。

 

幸せホルモンと言われる「オキシトシン」は人と人が出会うことで分泌が促進されるそうです。

社会が分断されたからこそ、人は社会(人とのつながり)のなかで生きると知ったように思います。

 

結び

最近、当時の雑記を読み返してみて、いかに自分が振り回されて(笑)、そのなかでそれを受け入れていったか、その過程を思い出しました。

今回書いたことは、わたしの感じたことで、幾通りにもその人その人の体験があると思います。

 

わたしの周りでも、コロナにかかった人はたくさんいるし、残念ながら亡くなった人もいます。

だから「コロナがあって良かった」とは単純に言えない。言いたくもない。

 

ただ事実は事実として、起こったことを受けとめて、その(わたしなりの)体験を書き留めておくこと。

これは、そういう記録です。

 

ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。

 

関連情報

▽2020年4月から半年間のCOVID-19について考えたこと記録

その1:日常の変化(3月)

その2:緊急事態宣言(4月)

その3:ステイホーム(5月)

その4:内と外のバランス(6月)

その5:with コロナ生活(7月)

その6:部分的にこもる(8月)

その7:本を通して考える(9月)

その8:ひとまず最終回(10月)

その9:3年間で変わったこと(2023年5月)

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