突然ですが、白内障手術を受けようかなと考えています。
せっかくなので、体験を記しておこうと思いました。
*
※個人の体験に基づくお話です。ご了承ください。
はじまり
みのりさんは昔からめちゃくちゃ目が悪いです。
家族みんな悪いので、これはもう遺伝だろうなと思う。
最近知ったけど、「強度近視」というやつです。
近視の程度は、屈折度の単位であるジオプトリー(D)を用いて、弱度近視は-3.00D以下、-3.00Dを超えて-6.00以下は中等度近視、-6.00Dを超えると強度近視と分類されています。
参照:https://www.jasa-web.jp/general/myopia(日本弱視斜視学会)
コンタクトの矯正は-7.50D〜-8.0Dくらい。おお、ばっちり強度近視じゃないか。
というわけで、昔からメガネは必須。
外ではコンタクトレンズを20年以上装着しています。(ちなみにずっとハードです)
コンタクトをつけていると、定期的に眼科を受診するんですよね。
そこで、いつ頃からか、主治医に言われるようになりました。
「白内障があるね」
へ??? 白内障???
白内障って歳とったらなるアレですか?
そうです。加齢とともにほぼすべての人が通るアレです。(白内障は程度の差はあれ、歳とるとみんななるんだよ!)
もはや正確な時期は覚えてないのですが、たぶん指摘され始めたのは10年くらい前か??
約10年(推定)、最初は自覚症状もなかったので、のらりくらりと「(白内障手術は)まだいいです。まだいいです」と言い続けました。
若くして白内障? あるんです。
「白内障って歳とってなるもんでしょ?」と思っているそこのあなた!(なんか通販の番組のようだ)
白内障は加齢以外にも起こることがあります。
- 糖尿病
- アトピー性皮膚炎
- ぶどう膜炎
- 紫外線や怪我などの外的要因
参考:https://www.hakunaisholab.or.jp/cataract-about/about/cause/
※ほかに先天性もあります。
このうち、わたしの場合は、「アトピー性皮膚炎」が主たる原因と考えられます。
ちなみに、アトピー性皮膚炎の場合、
- もともとの体質(目の水晶体は外胚葉由来)
- ステロイド剤の影響
- 目の周りを叩く、目をこするなどの刺激
などが、白内障に影響するそうです。
ああ、思い当たることありますね……
ステロイドも昔使っていたし、目をこするのもあったし、なんだったら一時期すごーく調子が悪いとき、顔を叩く癖もあったよ。
(※現在はアトピーはかなり改善しました)
*
あと、わたしは左目の進行が早いんですね。右目はまだそこまでじゃない。(故に、両目だとまあまあなんとかなるので、ずっと手術を渋っていた理由はこれ)
高校の体育のソフトボールの授業で、ソフト部の子が打った特大ヒット(素人から見たら)ホームラン級)のソフトボールが目に当たったことがあるんですね。
(あとで体育教師から「そういうときは逃げるんだ」と言われました。先に言ってくれ……運動音痴が、がんばって取ろうとしちゃったじゃないか……)
そのときは眼科で診てもらって異常はなかったけど、あれ、左目だったんじゃないかなと思います。
なので、たぶんわたしの場合、たぶん「アトピー性皮膚炎+外傷」で、左目だけ進行している。
自覚症状
最初は、「左目だけなんだかぼやけるなあ」という感覚でした。
でも、眼科に検診に行っても、どうやら度数の問題じゃないらしい。
それで白内障とわかりました。
主治医の先生は「白内障の手術を受けるタイミングは自分で決めるんだよ」と言ってくれていました。
わたしもすぐには受けたくなくて、ずーっとのらりくらりとかわしてきました。
日光のよく当たる日は、たしかに眩しいという感覚はある。
でも、自分の目の体験は自分だけのものなので、それが異常かどうかは判別できない。(他の人の体験は自分にはわからない)
「視界が白くぼやけてくる」と言われても、最初は「まあそう言われればそうかも」なレベル。
後から知ったのですが、片目だけ進行している場合、もう片方の目が見えない方の目を補ってくれて、脳が補正して捉える力があるそうです。(脳のちからはすごい!)
だから、「日常生活が困るようになったら手術を受けるタイミング」と言われても
「まだ右目さんががんばってくれているから、日常生活困らないんだよなあ」
と、ずるずると10年くらい引き延ばしていきました。
今回受けようと思ったのは
視力がだんだん落ちてきた
職場の健康診断での視力検査、眼科の定期受診で、徐々に左目の視力が低下してきました。
以前は運がいいと(運がいいってなんだ)、左目でも1.0出ていたのが(矯正視力)、少しずつ落ちてきました。
眼科でも、毎回視力検査をするのですがだんだん見えなくなってきました。
特に午前中に受診すると、外からの日の光でランドルト環(輪っかのやつ)が全然見えないんですね(左目)。
日の光で眩しくてぼやけて見えない状態。
日常生活も、眩しい・見えづらいが増えてきた
日の光があると、眩しくて壊滅的に見えないんですが、屋内でも「左目が見えづらいな」が増えてきました。
これ、微妙に差はあるんですけどぱっと見えないんです。(もちろん矯正視力)
徐々に慣らしていくとかろうじて見えたり。
両目で見ているときは、右目が補正してくれるので困らないんだけど、左目だけだとほんとうに見えづらくなってきた。
「うーん、そろそろ受けたほうがいいのかなあ」が増えてきました。
車の運転
最大のネック。
そう、みのりさんは車の運転をするのです。
といっても、日常的に仕事で使うとか毎日運転するのではなく、使うのは主に休日。(いわゆる休日ドライバー)
ここ数年は、遠出をするときはコンタクトに紫外線カットのサングラスを使用して、眩しさを軽減していました。
免許の更新時の視力検査では、前回までは(ドキドキしながらも)問題なく通過。
でも、次の更新のときに引っ掛かったらどうしよう……
主治医とのやりとり
何度も何度も「まだいいです。まだいいです」と毎回言い続けて、はや数年(おそらく10年以上)
主治医の先生は根気強く待ってくれていましたが、「手術すると見えやすくなるよ」と何回か言うこともありました。
ずーっと前から「いつかはやらないといけないんだなあ」とどこかで考えていましたが、延ばし延ばししてきました。
気がつくと、高齢になった母が先に白内障手術をしていました。
今年(2023年のはじめ)に受診したとき、主治医の先生とやりとりして「ああ、そろそろ本格的に考えたほうがいいのかなあ」と思いました。
そして、夏にまた定期検診に行ったときに、「もうそろそろ真剣に考えたほうがいいな」と思いました。
おわりに:まだ迷いながら動いている
というわけで、2023年の秋の終わりに主治医のところに行って「白内障手術、受けようと思います!」と勇気を振り絞って言いました。
しかし、不安が強くて強くてまだ迷いながらです。
正直、まだ2〜3割迷っています。(ほんとうにもう受けていいのかな? もう少し延ばせないかな? どこの病院で受けよう? レンズの種類はどうしよう?・・・etc.)
主治医の先生は「最終的に決めるのは自分だからね」と相変わらず言ってくれて
とりあえず紹介状を書いてくれました。
白内障の手術は「世界一安全な手術」とも言われています。
しかし、幸いなことにこれまでの人生で手術自体初めてのみのりさんは、緊張と不安でいっぱいです。
これから無事に白内障の手術を受けることができるのか?
それとも、また引き延ばす決断をするのか?
というわけで、これから本格的に白内障手術のために具体的に動いていきます。
来週、ひとまず受診を決めた病院へいくので、その前にまとめておきました。
次回に続く。。。(かもしれない)
2024年1月更新(その後のお話)
昨年の暮れに書いた、「そうだ、白内障手術をしよう」(そんなタイトルではない)の、続編です。 ▽ 前回までのあらすじはこちらに・・・[sitecard subtitle=関連記事 url=https://to[…]
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まとめてみると思ったより長くなりました。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
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