前回の続きです。
気比神宮後編になります。
九社の宮
(写真に撮ってみたけど、字が小さくて読めない……)
境内の西側、御本殿の左手側に、九つの社があります。
それぞれにとても小さなお社です。
御本殿のほうを向いているのですね。
それぞれの神様については割愛。
神明社
九社の宮を奥へ進むと、神明社があります。
末社で、御祭神は天照皇大神(内宮)、豊受大神(外宮)……だったのか!?(いま調べながら書いていて気づく)
九社の宮も、ちょっと境内のなかで入り込んだ場所にあって特別な感じがあったのですが、その奥まったところにあったこちらも、とても不思議な空気に包まれていました。(人が全然いなかったのもあるかもしれない。わたしが行ったときは、外拝殿をお参りして帰る方がほとんどでした)
個人的には、表にある外拝殿よりも、入口近くにある猿田彦神社や、こちらの神明社のほうが落ち着くというか不思議とこころが惹かれます。
伊勢神宮でも、正宮よりは風日祈宮の場所のほうが落ち着くのに似ている気がする。
表の人がいっぱい集まるところより、ちょっと外れたところにあるのが好きなんです。
喫茶売店ゆーかり
高齢で足が悪い母が一緒だったため、事前の下調べで境内にあるこちらの喫茶店で休んでいてもらおうと思っていたのですが(なにせこの日も35度越えの猛暑)、ななんとお休みでした。がーん。
わたしが行ったのは平日の昼間だったので、土日とか人の多い時は開いているのかな。
ちなみにこの奥に、気比神宮のパワースポット(神社がパワースポットとか言っていいのか、まあいいか)長命水のお水を汲める神水苑があるのですが、ゆーかりさんが閉まっているので入れませんでした。
長寿のお水として有名なのだそうです。
3つの神社
喫茶ゆーかりさんの奥をさらに進むと、奥にも3つ神社があります。
ついでにその途中にトイレもあります。どうでもいいか。
灯籠が凝ったデザインです。
いちいち足を止めていろいろ眺めてしまいます。
3つの末社が並んでいて、それぞれに鳥居も狛犬さんもいます。
右から順に、角鹿神社(つぬがじんじゃ)、兒宮(このみや)、大神下前神社(おおみわしもさきじんじゃ)です。
角鹿神社
祭神 都怒我阿羅斯等命(つぬがあらしとのみこと)
崇神天皇の時代に天皇氣比大神宮の司祭と当国の政治を任せられたそうです。
「敦賀(つるが)」の地名のもとになった「角鹿(つぬが)」の由来はこちらから。
もともと東門口が表通だったそうで、氣比神宮本社の門神と言われる神社だそうです。
(遠景なのはなんでかなと思っていたら、前に参拝されている方がいたので、近くに行ったときは写真を撮らなかったようです。撮り忘れたのか……暑さで記憶が曖昧……)
兒宮
祭神 伊弉冊尊(いざなみのみこと)
徳川時代から子宝祈願を始め安産の神と称され、小児の守神としても信仰されているそうです。
狛犬さんが母子なのだそうで、なんだかめずらしいですね。
大神下前神社
祭神 大己貴命(おおなむちのみこと)
天筒山麓に鎮座されていたのを明治に現在の地に移転されたそうです。
稲荷神社と金刀比羅神社を合祀し、特に海運業者の信仰が篤いそうです。
三社それぞれにつくりも祀っている神様も由来も違っていて、でも一列に並んでいて、味わい深いです。
芭蕉の碑
境内には、芭蕉の碑もありました。
気比神宮は、松尾芭蕉とも所縁が深い神社だそうです。
わたしは俳句はそんなに詳しくないので「ほうほう」と一瞥して終了。
ユーカリの木
境内にはこんなめずらしいものも。
なんとユーカリの木。天然記念物だそうです。
昭和11年に当時の陸軍関係者が武運を祈願して献木したものだそうです。
ユーカリって、オーストラリアでコアラのイメージにもあるように、暖かい地域の木だから、冬は寒い敦賀でこんなに立派に育つってすごいことなのだそうです。
ホームページの写真を見ると、わたしが見たユーカリよりも大きかったので、これは台風かなにかで折れてしまわれたのだろうか……
でも、いまも立派に葉を茂らせています。ここだけ植生が異色で面白い。ひときわ目を引きます。
最後に、駐車場について
気比神宮には駐車場が2箇所あります。
表参道駐車場と、東駐車場。無料です。
利用してみての感触を記しておこうと思います。
表参道駐車場
メリット
- 表参道から入ることができるので、入口から入る感じがある。
- 大鳥居を通れる。
デメリット
- 狭いので、あまりたくさん駐められない
- 駐車スペースが砂利で区画がわかりづらい
- 混んでくると停めたり出たりするのが結構大変
東駐車場
メリット
- 広い。コンクリートで区画わけされているので停めやすい。
- 大型バスもこちらに駐車されます。
- 境内まですぐなので、さっと行ってさっとお参りできる。
- 気比神宮は車のお祓い(車御祓所)をしてもらえるので、車のお祓いをするのなら東駐車場からが断然便利
デメリット
- 大鳥居を通りたい人は、回り道をすることになる
- 脇から入りました感があるかも
ざっとこんな感じでしょうか。
わたしは表参道駐車場を利用したのですが、表参道駐車場はすでにけっこう埋まっていて、帰るときにはなかでどこに駐めようかと右往左往する車もいました。
結び
下調べもしているのですが、実際に行ってみての感触ってやっぱり違うし、そしてこうやってまとめてみて「そうだったのか」と再発見することもあります。アウトプットってやっぱり大事だなあ。
関連情報
〒914-0075 福井県敦賀市曙町11-68
開・閉門時間:午前6時~午後5時
▽気比神宮のホームページ
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