冬の京都 臨済宗 東福寺【後編】通天橋・開山堂・その他のエリア

冬の東福寺、続きです。

 

前回は本坊庭園(有料エリア)について紹介しました。

とりねこブログ 

1月の寒いさなか、京都の東福寺へ庭園を見に行ってきました。 今回は庭園についての記事です。 *      *      …

 

今回は、通天橋・開山堂(有料エリア)と、そのほかの見どころスポット(無料)を紹介していきます♪

*      *      *

※この記事の情報は2019年1月のものになります。

 

通天橋・開山堂(有料エリア)

東福寺は、「本坊庭園」とこちらの「通天橋・開山堂」エリアは拝観料が必要です。

両方拝観したい方は、お得な共通拝観券もありますよ。(※紅葉のハイシーズンを除く)

 

 

東福寺といえば京都でも屈指の紅葉人気スポット……ということで、こちらの通天橋も紅葉の季節は非常に美しい紅葉が楽しめます。

それゆえ、紅葉のピーク時は写真撮影はNGだそうです。すっごい混みますものね。

 

冬の通天橋は、休日の昼間でもこの通りガラガラでした。

人がまったくいないわけではないけれど、割とゆったり楽しめます。

 

通天橋

 

左手。

右手。ここが紅葉で覆われるのですよ。想像力を働かせましょう。

 

 

右手にあるのが庭園から見えた通天台です。

この写真だとわかりづらいのですが、通天台と通天橋の下は渓谷になっていて、結構谷は深いのです。

そこにたくさんの紅葉が植えられています。

 

 

そのまま真っ直ぐ進むと、階段を登った先に開山堂があります。

通天橋は方丈(庭園のある建物)と開山堂を結ぶためにあるのですね。

 

開山堂

 

 

先ほどの門をくぐりますと、開山堂に着きます。

 

 

ここにもお堂の前には庭園があります。

方丈庭園とはまた異なるけれど、こちらも砂で描かれています。

右手に植物を多く配置されていて、空間の取り方が贅沢というか面白い。

 

 

写真の左手が開山堂のお堂。右手が入ってきた入り口です。

入り口から見て左手側に、ちょっと腰掛けられるスペースがあって、お堂とお庭をゆっくり鑑賞できます。

このお庭は江戸時代中期につくられたそうですよ。

 

愛染堂

 

通天橋から正面に進むと開山堂、左手に進むと渓谷と紅葉を散策できます。

こちらは愛染堂。愛染明王をまつっているそうです。

丹塗りの柿(こけら)葺きの八角円堂、と建物として見ても面白いですね。

色も鮮やかです。

 

その他

 

いまは冬なので、葉っぱのある樹木は少なく、でも人も少なく、静かにのんびり散策できます。

冬のキンと冷えた空気と、静かな感じが良いです。

寒いけどお天気に恵まれたのは幸運でした。

 

この建物は殿鐘楼(でんしょうろう)といいます。室町後期の建物です。

この道をさらに進むと、通天橋の入り口に戻ります。

ゆっくり回って30〜40分くらいでしょうか。

 

その他見どころスポット(無料)

東福寺は拝観料のかからないエリアも見どころがたくさんあります!

臥雲橋

 

わたしは東福寺バス停から歩いてきたので、まずこの臥雲橋を渡りました。

東福寺は渓谷につくられているので、3つの橋があります。

それぞれ上流から偃月橋(えんげつきょう)、通天橋臥雲橋(がうんきょう)です。

 

三門

 

まず目を引くのがこちらの建物。めっちゃ大きいです。国宝です。

室町時代初期の建物です。

 

階段がついていて、楼上内部には仏像が並んでいるそうです。

天井や柱には極彩画が描かれています。

入れないので見れませんが。

 

想像力を働かせましょう。

 

 

ちなみに、この山門の前には蓮池があります。

いまは冬なので枯れていますが、蓮の季節は見応えがありそうです。

 

偃月橋〜龍吟庵

方丈庭園の右手をまっすぐ進むと、その先になにかありそうです。

 

橋が見えました。こちらがいちばん上流にある偃月橋です。

橋としては3本の橋のなかでいちばん短く、そしていちばん低いところにあります。

 

 

偃月橋を渡った先にあるのは、龍吟庵という建物です。

国宝です。外から眺めます。(つまりなかには入れない)

 

神社、鐘

境内には神社もあります。

 

五社成就宮です。

鳥居が並んでいるのをくぐるのって、なんだか面白いですね。

せっかくなのでお参り。

ちなみにこの左手をてくてく数歩歩きますと……

 

 

鐘楼があります。

山門の近くにも殿鐘楼という室町後期の古い鐘楼がありますが、そちらの鐘は現在は収納庫に保管されているそうです。

 

こちらの鐘楼はおそらく現役。

「叩かないでください」と注意書きが書いてありました。

 

ちなみに鳥居のある坂を登っていると、

 

十三重石塔(じゅうさんじゅうせきとう)が見えます。

 

こちらは1343年、九條道家が創立を祈願して造ったものです。

つまり、これ。750年以上前のものなのでしょうか…!?(びっくり)

こちらも重要文化財です。

 

浴室

重要文化財です。国内最大、東大寺の湯屋に次いで2番目に古い浴室です。

 

当時は水がとても貴重なもので、たくさんの僧侶が利用するため蒸し風呂(サウナ風呂)だったそうですよ。

 

ちなみに東司という便所(トイレ)も重要文化財です。

禅僧にとっては用便も修行のうちなのだそうです。

 

禅堂

 

何気なく建てられている禅堂、わが国でいちばん古くて大きな座禅道場だそうです。

こちらも重要文化財です。

 

東福寺では日曜座禅会が開かれているそうで、こちらで行われています。

詳しくは公式ホームページをご確認くださいね。

 

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