岡本太郎を体験する「展覧会 岡本太郎」 in 大阪中之島美術館

中之島美術館で開催されている岡本太郎展へ行ってきましたよ。

 


ミニ太陽の塔がお出迎えしてくれます。

 

※「展覧会 岡本太郎」は、中之島美術館で10月2日まで開催です。

 

展覧会概要

岡本太郎主要所蔵館2館が参画!

岡本作品のほぼすべてを所蔵する川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館が主催者として参画。両館の全面協力のもと、主要な代表作・重要作が勢ぞろいするほか、国内各地の美術館からの出品作品を加え、岡本芸術の全容に迫ります。

(「展覧会 岡本太郎」公式サイトより引用)

 

岡本太郎さんの作品は、生前はほとんど売られることがなかったそうです。

現在は岡本太郎記念館(東京)と川崎市岡本太郎美術館(神奈川)にほとんどの作品が所蔵されています。

こんなふうに展覧会を開いてくれなかったら見に行くこともなかったという人(※ここにも一人)には、なんともお得で貴重な展覧会であります!

 

今回は滅多にない岡本太郎の作品を見る機会に開催前から楽しみでした。

今年オープンしたばかりの中之島美術館にも行ってみたかったので一石二鳥な感じです。

 

展覧会の構成

展覧会は6部構成になっています。

第1章 岡本太郎誕生——パリ時代

第2章 創造の孤独——日本の文化を挑発する

第3章 人間の根源——呪力の魅惑

第4章 大衆の中の芸術

第5章 ふたつの太陽——《太陽の塔》と《明日の神話》

第6章 黒い眼の深淵——つき抜けた孤独

 

今回の展覧会は、すべて写真撮影OKでした。(動画はNG)

大衆に開けた岡本太郎さんの展覧会らしいなあと思いました。

※この記事には、会場内の写真はありません。

 

やっぱり本物の迫力と質感に勝るものはありませんので、ぜひ会場へ足を運んで味わってもらいたいです。

 

展覧会 感想

岡本太郎といえば、わたしのなかでのイメージは実にシンプル。

 

  • 「芸術は爆発だ」
  • 太陽の塔

 

単直すぎてすみません。

とにかくなんかすごい人(芸術家)」というイメージでした。

 

太陽の塔は、現在も万博記念公園に残っていて、当たり前みたいにそこにいらっしゃいました。

 

 

(10年近く前に撮った写真で画質が荒いです……すみません)

でも、岡本太郎さんの作品そのものは、それ以上興味が湧きませんでした。

……わたしの普段の嗜好と方向性が違いすぎて。

 

いうまでもないですが、とても非凡な人。

枠に当てはまらない、エネルギーの塊のような人。

まさに岡本太郎さんそのものがひとつの大きな芸術のような存在だったのだろうなと思いました。

芸術家」というより「表現者」という言葉がしっくり来るような気がします。

 

いうまでもなくひとつひとつの作品がほんとうにパワフルでダイナミック。

理解するというより感じること。頭ではなく身体全体で。

予想はしていたけど、想像以上で終盤は「岡本太郎酔い」してしまいました(笑

 

今回こうやって展覧会で一堂に見ることができて、岡本太郎さんの作品や生涯の一端に触れることができたのは、とても貴重な体験でした。

岡本太郎さんが好きな人はもちろん、普段あまり触れることのない人にも刺激的な展覧会であること間違いなしです。

 

今日の一点:森の掟

今回は岡本太郎その人を味わう場なので「この1点」というのは見つからないかな、と思ったのですが。

あえて選ぶとしたらわたしはこれ、というのがありました。

森の掟」という1950年の作品です。

 

この時期の作品は、漫画家であった父岡本一平の影響を受けてかどこかコミカルな雰囲気も漂います。

 

この作品についての解釈や評価は素人なのでよくわからないんだけど

迫力がすごいのだけれど、どこかクスッと笑える感じもあって(チャックがあるからでしょうか)、いろいろ見て「もうお腹いっぱい」になったときに立ち戻ってきて「これ」と思いました。

 

▷▷ 「森の掟」川崎市岡本太郎美術館の収蔵品データベースのページ

 

あと、「水差し男爵」(4-49/岡本太郎さんデザインの製品)は、ふつうにかわいくて好きだなと思いました。

もし日常であんな水差しがあったら、生活に彩りが増しそうです。

 

開催スケジュール(大阪・東京・愛知)

「展覧会 岡本太郎」は、3月まで大阪・東京・愛知を駆け巡ります。

大阪展:2022年7月23日(土)〜10月2日(日)大阪中之島美術館

東京展:2022年10月18日(火)〜2022年12月28日(水)東京美術館

愛知展:2023年1月14日(土)〜2022年3月14日(火)愛知県美術館

 

大阪もまだあと1ヶ月はいらっしゃるそうです。

最寄りの地域で開催の際は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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岡本太郎記念館

The Taro Okamoto Memorial Museum…

 

▽太陽の塔はこちらにあります

万博記念公園

1970年に開催された日本万国博覧会、当時の先端技術を駆使して建てられたパビリオンが林立する未来都市空間。さまざまな樹木…

自然文化園に入場すると、太陽の塔がお出迎えしてくれます。

近くにエキスポシティ(ららぽーとのショッピングモール)やニフレル(水族館)などもあって、おすすめのお出かけスポットです。

▽こちらも2022年9月25日まで大阪で開催中です。

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