【HSP】ショッピングモールは苦手なんてもんじゃない。

前々から「苦手だなあ」と気づいてはいたんですが、先日ショッピングモールへ行ったときに、決定的に「これは駄目だ」と思いました。

というわけで、今日はショッピングモールのお話です。

 

※HSPといっても個人差があります。あくまで個人の体験に基づくものとしてお読みください。

 

今日のHSPキーワード

アーロン博士のHSPチェックリストの該当項目

  • 明るい光や強いにおい、ざらざらした触感、大きな音などに不快感を感じる。
  • 騒音に悩まされやすい。
  • 自分のまわりで、あまりにもたくさんのことが起こっていると、不快になり神経が高ぶる。

 

今回はこのあたりにチェックが入りそうです。

 

先日のショッピングモールの体験

先日、母の病院の付き添いの帰りに、ショッピングモールに寄ってお昼ごはんを食べていくことにしました。

車で行っていたし、病院では待ち時間が長かったので、ひと息つくのにもちょうど良いと思ったのです。

 

母は高齢で足が悪いです。彼女がもっと若くて足も元気だったら、そういうところ(ショッピングモール)にどんどん行きたいタイプです。というわけで、「ついでに洋服を見たい」という母の要望に応えてあげる貴重な機会でもありました。

 

食事をするところまでは、まだ良かったのです。いや、ちょっと兆候はあったかもしれない。レストランは、BGMがガンガンとかかってうるさかった。

 

食事を終えて、「いざ、衣料品エリアへ!」と歩き出しました。

一歩歩くごとに、ただならぬ疲弊感と拒否感が襲ってきました

 

結局、付き添いで来ていたわたしの方が、ワンフロアを100メートルくらい歩いただけで気分が悪くなり(※注:まだお店に一軒も入っていません)、「悪いけど、ひとりで見てきて」と言って椅子に座りへたり込んでしまいました

 

そのあと、少し回復して1、2軒一緒に回ったのですが、なんともいえない疲弊感と頭がぐるぐるする感じというか、もうとにかくその場にいられない感じが襲ってきて、正常な判断力やら思考力やらどこかへ飛んでしまいました。

とにかくこの場(ショッピングモール)を離れたい。

 

その後、何回か休憩したのですが、結局気持ちは休まらず、心身ともに疲れきってしまいました。

 

 

気持ちとしては、わたしもたまにはショッピングを楽しみたいというのもあったのです。

せっかく来たのだから。でも、なんとも言えない不一致が襲ってくるのです。

 

別に病院に担ぎ込まれるほどではないんですよ。パニック発作とかでもない。でも、明らかに状態が悪い。コンディションは最悪。

 

家までの帰り道に車で運転しているときの方が、疲労感は強いんだけど、まだマシでした。

 

ああ、わたしはやっぱりショッピングモールは合わないんだなあ」と、強く実感させられました。

 

 

 

ちなみに、その日の夕食でスシローへ行くも、1日分の疲労感とその後の買い出しミッションに、めずらしくデザートを食べずに帰りました。わたしがデザートを食べないなんて!

▽そのときの記事

とりねこブログ 

今日はいつものスシロースイーツではなくて、別のメニューを紹介します。 その名も「ポテローのふりふりポテト」です。   目…

 

買い出しミッションの後は、家に帰って、高齢の母はケロリとしているのに、わたしはへとへとになっていました。

次の日は幸いにもお休みだったので、家でのんびり過ごしました。

 

過去のショッピングモールの苦い思い出

まだ関西にそんなにショッピングモールがなかった頃、当時付き合っていた彼氏と東京へ遊びに行ったときに、ショッピングモール(ダイバーシティ)へ行きました。

 

そのころのわたしは、HSPなんて当然知らなかったし、ショッピングモールや人の多いところが苦手という意識はそこまで強くなかったです。まあ、人の多さには「苦手だなあ」と当時から思ってはいたけれど、そこまで自分が苦手だとは知らなかった。

 

休日ということもありましたし、ものすごい人でした。

いくつかお店をぶらぶらと歩き、彼氏が買い物をして会計を済ませるあいだ、わたしは待つことにしました。

 

すると、ひとりになったからか、人の多さやいろんなものがわーっと突然自分のなかに入ってきて(そのとき突然入ってきたというより、ひとりになったことで、そういう状況下にあることに気づいた)、その場に立っていられなくなるほど気分が悪くなってしまいました

 

そのときのわたしは、HSPなんて知らなかったし、「人が多いのに酔ったんだ」くらいしか思っていなかったんですが、気の毒なのは何にも知らない彼です。

 

会計から帰ってきたら、いきなりわたしが「しんどい。もうここは嫌」と言い、「観覧車でも乗る?」とご機嫌(?)をとる彼氏に「乗らない。ここを離れたい」の一点張り。(悪いけど観覧車なんか乗っている場合じゃない)

 

いまから思い返してみると、このときも、今回のショッピングモールと同じ状態に陥っていました。

 

別に病院に行くほどの体調不良ではないんだけど、なんとも言えない疲弊感、気持ちの悪さ(吐きたいとかではない)、とにかくその場にいることが苦痛。暗くて静かな場所に横になりたい。ひとりになりたい。

 

疲労感は残るんだけど、静かで落ち着いた場所に移ったらましになるのです。

 

このときは、人の少ないエリアに移って、カフェでスイーツを食べていたら機嫌(具合)が治りました。(なんて現金な! でも、いまから思うと、スイーツ効果というよりショッピングモールを離れて人の少ないエリアに移ったのが奏効したんだろう)

 

そもそも聴覚過敏

なんでここまでショッピングモールが苦手なんだろう。

もちろん人が多いところが苦手とかあるんですが、この反応は自分でもびっくりするくらい異常です。

 

もちろんショッピングモールは刺激量や情報量が多すぎるのもありますが、特に大きな要因として、わたしの場合は聴覚過敏があるんだろうなあと思います。

 

聴覚過敏といっても、運動会のピストルの音とか、花火とかは、びっくりしてもそこまで苦手じゃないんですが。

 

そういう大きな音というよりは、多方向から一度にいろんな音が飛び込んでくるのが苦手なんだろうなと思います。

人のざわざわした話し声、店内から流れるBGM(店員さんの呼び込みの声)、館内放送、それらの反響する音

そういうのを、どうもわたしは人よりたくさん拾ってしまうようです。

 

ショッピングモールは空間が広くて、それでいてたくさんの音が溢れかえっています。

例えば同じショッピングでも、百貨店は割と(デパ地下はともかく)そこまでうるさくないので、気持ち的にそこまでしんどくなりません。

 

そもそもショッピングは嫌い

あと、わたしが「そんなにショッピングが好きじゃない」人種なのもあります。

特に洋服は、昔からそこまで興味がなくて、ほんとうにたまに「新しい服が欲しいなあ」と気持ちが乗ったときがタイミングで、流行を追いかけることもしないし、ウインドウショッピングも楽しくない人です。

 

そもそも、スーパーに買い物に行ったときですら、「何を買おう」と途方にくれることがあります。

決まったものを買うのならいいいんだけど、そうではない場合、ありよあらゆる種類から、値段や質、容量など(服なら値段や質、デザイン、洗濯の仕方、素材、どういうときに着るか、いま持っている服とどう合わせるか、そもそもこれを長く着るか、好きか、etc.)、さまざまな選択肢からさまざまなことを考慮して買うことを考えると、頭がぐるぐるしてきてパンクしそうになります。

 

ものをひとつ買うにしても、ものすごく深く深く考えるHSP気質が、こんなところにも登場します。

 

そのため、買い物するととっても疲れるし、基本的には好きじゃありません。

 

ショッピングモールに行くと、いろんなお店があって「たくさん見られて嬉しいなあ」というよりも、「たくさんあって困る」の方が大きくなってしまうのです。

いったいわたしはどんな服を選べばいいんだろう」と途方に暮れて、買い物難民と化してしまいます。

 

いっかい平日のショッピングモールで端から端まで覗いて「自分はどういう服が好きかな」と探求したことがありました。その日は「洋服が見たい」という欲求がちょうどめずらしくむくむくと出ていたのと、体力も気力もあったので、試しにやってみたのです。

 

結果は、「わからない」でした。選択肢が多すぎて、返ってよくわからなくなってしまいました。

しかも、体力と気力も十分にあったけど、終わり頃にはへとへとになって、ちっとも楽しくなかったのです。(哀しい……)

 

そもそも新しい場所が苦手

そもそも新奇情報は苦手です。人でも、場所でも、慣れるのに、自分のなかに馴染むのに時間がかかります。

今回のショッピングモールは初めての場所で、新しい情報が盛り沢山だったのも影響していたと思います。

 

近場のショッピングモールは、そんなに滅多に行かないんだけど、もうちょっとマシです。まあ、お買い物というより、映画を観て帰りにごはんを食べて帰る程度にしか利用していないんだけど。

 

慣れの問題もある

例えば大きな駅のある都市部エリアでは、人が歩くのが恐ろしく早くて人の行き交う量も恐ろしく多いのですが、いまは割と平気です。

これは、「全然大丈夫」なのではなくて、「慣れて情報量をシャットダウンできるようになった」ことが大きいです。(昔通学で通っていた当初は具合が悪くなって、遅刻が増えた)

ここでは、いつもよりも刺激を受け取らないように気をつけて歩いています。自分の内と外の間にカーテンを引く感覚です。これについては、またそのうちに記事にしたいと思います。

(※疲れないわけではありません。慣れで初めての場所よりは、対処できるようになるということです)

 

そういえば、去年東京に出張で行ったときも、ショッピングモールと同じような状態になりました。

初めての場所、というのもやっぱりすごく影響しています。

 

結び

ショッピングモールって、大きくて専門店もたくさんあって、1日そこで過ごしても退屈しない場所で、多くの人にとっては楽しい場所ではないかと思います。

でも、HSPさんは、苦手な人も少なくないのではないでしょうか。

もちろんショッピングの好きな人や、楽しいと思うHSPさんもいらっしゃると思います。(ぜひ、どんどん楽しんでほしいです。「楽しい」って気持ちは、日々の大事な原動力です!)

あ、あと、HSSさんは好きかもしれませんね。

 

わたしはショッピングモールはやっぱりとても苦手なので、もう無理をしないようにしようと決めました。

 

関連情報

▽HSPについてはこちらの本がおすすめです。

▽関連記事

とりねこブログ 

  大型スーパーへ買い物に行ったら、途中で視覚情報と聴覚情報と人の多さに気分が悪くなって家に帰ってからもしばらく気持ち悪…

飲み会も音が溢れかえっているのでとても疲れます。

とりねこブログ 

10月30日のHARBSの洋梨のパイの最後に呟いたように、10月は大きな予定が入っていて、HSP気質のわたしにとって致命…

ショッピングモールとは関係ないけど、疲労感の話です。

とりねこブログ 

今日はいつものスシロースイーツではなくて、別のメニューを紹介します。 その名も「ポテローのふりふりポテト」です。   目…

HSPとは関係ないけど、この日の帰りに寄ったスシローの話です。

 

 

最新情報をチェックしよう!