2021年那智勝浦旅行その2:青岸渡寺〜那智の大滝(飛瀧神社)

前回の続きです。

 

那智大社から階段をちょっと降りて青岸渡寺へ。三重塔から那智の大滝のある飛瀧神社(ひろう神社)まで、ぐるりと歩いていきます。

 

青岸渡寺

 

那智大社から徒歩1分未満。階段を降りた先に青岸渡寺(せいがんとじ)があります。

こちらの青岸渡寺は、西国三十三所の第一番になります。

 

那智大社とほんとうのほんとうにお隣さん。醤油を貸し借りできる距離ですよ(例えが古いです)

昔は神仏混淆だったので、その名残りですね。明治時代に青岸渡寺と那智大社に分離したそうです。

 

 

なかにはお仏像様がいらっしゃいます。

せっかくなので亡き父へのおみやげにお線香を買って帰りました。

 

 

 

青岸渡寺を抜けると、眼下に三重塔と那智の大滝が見えます。

このときわたしはいまひとつ地図がよくわかっていなかったんですが、ここからあの大滝まで歩きますよ。

 

青岸渡寺 三重塔

 

てくてく歩いていくと階段があって、その先に三重塔があります。

この付近の駐車場に停めている方もたくさんいらっしゃいました。(神社防災道路通行料800円が必要になります)

 

青岸渡寺はそのまま入れますが、三重塔は300円いります。

なかは完全バリアフリーとまではいかないものの(入り口も階段あるしね)、文明の利器エレベーターがございます。

外観からまさかエレベーターがあるとは思わないよね。

 

 

 

うっかりしてしまったのですが、この写真、三重塔の最上階(3階)から撮ったものです。

残念ながら我がリコーのGR3さんには望遠機能というものが標準装備されていないので、望遠なしでございます。

3階は安全のために金網が張り巡らされているのですが、この那智の大滝が見えるところだけ金網に穴が空いています。

という説明をしようにも、肝心の金網の穴を写していないと単に遠方から滝を写しただけの写真にしか見えない。(だからうっかり)

 

この写真を撮るために、前の人たちが写真を撮るのを10分以上待っていたのですよ。苦労の一枚なんですよ! と言っても伝わらないのが哀しい……

ちなみにこのとき、飛瀧神社に行ったらもっと間近で大滝が見えることをよくわかっていなかったので「このシャッターチャンスを逃してはならぬ!」と変に頑張っていました。

 

三重塔を出たあとは、てくてくと歩いていきます。

車だとあっという間の距離ですが(飛瀧神社付近にも駐車場はありますので、車での移動が便利)、歩くとけっこう距離がありました。

 

 

道中に紅葉がありました。

11月下旬でしたが、紅葉はいまひとつでした。

でもこういう色が移ろいでいる時期もそれはそれで良いですなあ。

 

飛瀧神社〜那智の大滝

熊野那智大社の別宮の飛瀧(ひろう)神社です。

入り口の鳥居からたくさんの立派な木に囲まれています。こういうところは大好きです。

大滝のマイナスイオンのおかげか(?)、どことなく木々の緑も色鮮やかです。

 

 

鳥居をくぐると、階段を下っていきます。那智の大滝は、下ったさらに先にあります。

道中の写真はすれ違う人がいたので撮れませんでしたが、大滝に続くこの空間も特別な場所のように感じました。

伊勢神宮でもそうなんですが、この鳥居をくぐって本殿へ行く道は、神様に会いに行く途中の特別な空間に思います。

 

 

 

見えてきました。降りた先が、有名な那智の大滝が見える場所です。

 

 

 

御瀧そのものを大己貴命が現れた御神体としてお祀りしております。
熊野の神様は元々ここでお祀りされていました。

熊野那智大社公式サイトより)

 

大雲取連山には多くの滝があって、いちばん大きいのがこちらの那智御瀧なのだそうです。

長さでは日本一。この御瀧そのものが御神体というのも頷ける荘厳さです。

 

遠くから散々見えていましたが、やっぱり近くに行くと全然違いました。

わたしはそんなに滝に興味を持ったことがなかったので、今回の旅でも「まあついでに見れたらいっかー」くらいの気持ちだったのですが、見る前と後でいちばん認識が変わったのがこちらでした。

どれだけ眺めていても飽くことのない不思議な時間が流れていました。

 

ちなみに、さらに奥のほう、御瀧をもっと近くで拝観できます。

写真に撮り損ねたのですが、左側のお守りなどを扱っている社殿の奥に入り口があります。

お滝拝所舞台(参入料 大人:300円・小中学生:200円 未就学児:無料)

 

はい、もちろん有料でございますよ。

参入料を支払うと、小さなお守りをいただけます。

せっかくなので入ってみました。

 

 

入ってすぐのところ。

 

その奥の拝観舞台へ行く前に、滝つぼの水を飲める場所があります。

こちらの那智の大滝の水は、日本百名水にも選ばれていて、延命長寿と謳われています。

他にも水みくじなどもあります。

 

 

初穂料は100円です。神盃は、持って帰ることができます。

 

ここを通り抜けると、さらに上に続く階段があって、その先に観覧できる舞台があります。

ここは御瀧にさらに近づく場所なので、より空気も濃密になります。

 

今風の言葉で言うと、音とマイナスイオンが大量にあふれている感じ。

より文学風(?)に言うと、神様の気配が近づく感じ。

 

 

あの赤いのが、拝観できる舞台です。

 

 

(ここは思わず縦の写真にしてしまった。望遠機能なしのGR3さんで撮ったので、ダイレクトな写真になります)

 

手前の拝観できる場所と、迫力が全然、全然!(大事なことなので2回言った)違います。

個人的に、ここは初穂料300円出しても行く価値がありました。

 

滝の上に引かれている紙垂(しで。白いヒラヒラしたの)も見えます。

滝つぼまでちゃんと見えます。

音も迫力も段違いです。滝の水分が、こちらまでやってくるのが肌でわかります。

 

大滝の水量は季節によって違うそうなので、時期によって見える姿も少し違うかもしれません。

この日は上は綺麗に3本になっていました。

 

結び:熊野那智大社所要時間は?

今回、大門坂→那智大社→青岸渡寺→三重塔→飛瀧神社(那智の大滝)と、割とオーソドックスに熊野那智大社付近を楽しむルートを行ってきました。

わたしも行く前に調べたんですけど、気になるのは所要時間ですよね。

大門坂からだと、だいたいゆっくり回るのなら3時間くらいとありました。

 

わたしの場合、11:45にJR紀伊勝浦駅を出発して12:04に大門坂に到着しました。

そして、散々いろいろ迷ったり木や滝に見とれたり三重塔の撮影スポットで待ったりと、かなーりゆっくり回って飛瀧神社を出たのが15:50ごろ。(哀しいことに、15:44発の飛瀧神社前の帰りのバスにタッチの差で間に合わなかったのです……)

ちなみに、途中で昼食を軽く食べています。(おそらく昼食で30分くらい)

 

わたしはかなりグダグダする時間も多かったので今回は4時間近くかかっていますが、基本的には3時間くらいみておけば余裕で回れます。

大門坂を通らないで、那智大社→青岸渡寺→三重塔→飛瀧神社(那智の大滝)のルートなら、1時間くらいでも回れると思います。

 

個人の目安ですが、よかったら参考にしてみてくださいね。

 

関連情報

 
 

熊野那智大社別宮飛瀧神社
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1

青岸渡寺
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地
三重塔は拝願料300円が別途必要です。

▽那智勝浦観光ガイド

那智勝浦観光サイト

熊野を詣でる、生まぐろに舌鼓をうつ…

▽熊野那智大社公式サイト

熊野那智大社

熊野三山の一社、熊野那智大社(那智の滝)の公式ウェブサイトです。日本第一大霊験所根本熊野三所権現として崇敬の厚い社です。…

▽青岸渡寺(熊野三山協議会)

▽熊野御坊南海バス

熊野御坊南海バス

御坊・日高地方、熊野地方の路線バスを運営しております。那智山・熊野三山への定期観光バス、県内外のバスツアー、貸切バスなど…

 

▽今回の那智勝浦の旅の記事一覧

その1:大門坂〜那智大社

その2:青岸渡寺〜那智の大滝(飛瀧神社)(この記事)

その3:まぐろ丼のお店〜お食事処 大和〜

 

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