北海道の旅その5です。
今回の旅は、
- 知床五湖
- 小樽の似鳥美術館(小樽芸術村)
を目指す旅です。
(移動3日、実働2日の4泊5日の旅です)
いよいよ第1の目的地知床五湖です!
今年はもう閉園してしまいましたが(2022年は11月8日まで)、次シーズンの参考になれば幸いです。
良かったらお付き合いくださいませ。
* 北海道の旅一覧
その2:女満別空港でランチ〜知床へ
その3:斜里神社〜知床斜里を散策〜
その4:知床くまうしの豚丼ミックス
その5:知床五湖・前編〜地上遊歩道を散策〜(この記事)
その6:知床五湖・後編〜高架木道・施設〜
その9:小樽芸術村・前編
その10:小樽でランチ〜おたる巽鮨の小樽セット〜
その11:小樽芸術村・後編
その12:北海道で食べたおいしいもの
知床五湖
知床五湖について
知床五湖は、知床連山を背景に原生林の中にたたずむ5つの神秘的な湖です。多くの野生動物の生息地でもあり、ヒグマの爪痕やクマゲラの食痕など知床の自然の豊かさを実感できる場所です。(環境省ホームページより)
知床(知床半島+その沿岸海域)は、2005年に世界遺産として登録されました。
保護地域に指定されていて、原生的な自然環境を保つための取り組みがされています。
2つの歩き方
知床五湖には2つのルートがあります。(紙がボロボロですみません……
高架木道 | 地上遊歩道 | ||
距離 | 往復1.6km | 大ループ1周3.0km | 小ループ1.6km |
所要時間 | 約40分 | 約1時間30分 | 約40分 |
料金 | 無料 | 有料 | 有料 |
開園中は自由に散策OK | ヒグマの出没や工事等により利用できないこと有 |
高架木道は電気柵がついていてヒグマさんが出入りできないよう管理されているので、開園中(4月下旬〜11月上旬)は、誰でも自由に利用することができます。
地上遊歩道は、時期によって異なります。
植生保護期 | ヒグマ活動期 | |||
レクチャーを受けて散策 (ガイドツアーは事前要申込) | ガイドツアー限定 | |||
大ループ | 小ループ | 大ループ | 小ループ | |
所要時間 | 約1時間30分 | 約40分 | 3時間 | 1時間30分 |
料金 | 大人250円 小人100円 | 大人5,000円前後 小人3,000円前後 | 大人3,500円 小人2,000円 | |
申込方法 | 現地で申請書に記入するか、事前に申請書をダウンロードして記入して持参 | 公式サイトから事前申込 |
2022年は 植生保護期は4月20日〜5月9日、8月1日〜11月8日 ヒグマ活動期は5月10日〜7月31日でした。
年によって、細かな時期は若干ずれるかもしれません。 公式サイトでご確認くださいね。
わたしが行った時期は植生保護期だったので、レクチャーを受けると個人でも散策することができました。 ヒグマさんが出没しなければ。
事前に調べてみると、連日出没情報が出ていたのでドキドキしながら行きました。
地上遊歩道はフィールドハウスで申し込み
こちらで申し込みをします。
混みそうなシーズン(連休とか夏休みとか)は、公式サイトで事前にダウンロードして申請書を用意して行ったほうがスムーズかなと思いました。
わたしが行ったときは、人も少なかったので(オフシーズンの平日だからね……)
ささっと申し込みできましたよ。
地上遊歩道が利用できるときはこちらの看板が。
わたしが行ったときは、地上遊歩道は開放されていました。
連日クマさんの目撃情報が相次いでいたので、直前まで入れるかな? とドキドキしていました。
申し込みをすると、立入認定証を貰います。
ここは世界遺産。自然保護地域。
飲食物の持ち込みは禁止(ヒグマさんは嗅覚も非常に優れていらっしゃいます)、トイレもなしです。
(トイレは事前にフィールドハウス横のトイレで済ませておきましょう)
約10分のレクチャーを受けます。
10〜20分おきにレクチャーは実施されます。
いかにしてヒグマさんと付き合うかということを中心に学びます。
知床五湖 地上遊歩道
地上遊歩道は、こんな感じで整備された道を歩きます。
(木の歩道がないところもあるので、雨の日はぬかるみにお気をつけください)
わたしの他にはご夫婦が1組と、お一人の方も。 歩いているとだんだんバラけていきました。
普段はひとりでのんびり歩くのが好きなんですが、いつクマさんに出会うかもしれないというドキドキ感で、手を叩きながら写真を撮りつつ、どこか緊張感を漂わせながら歩いていました。
クマさん対策として、大声を出すことや手を叩くことなど、クマさんにこちらの存在をアピールすることが推奨されていました。
お互いに気づかずに突然遭遇することのほうが怖いそうです。
クマさんもビックリされますから。
ビックリすると闘うモードになっちゃうかもしれませんから。
五湖
大ループは、まずは五湖から。 五湖全部回れるのは大ループならではです。
五湖です。 ずっと森のなかを歩いて来たので、湖が見えるとちょっとホッとします。
お天気はあいにくの曇り空でしたが、それでも湖面に森が映って綺麗です。
晴れていたらもっと鮮やかに見えたのかもしれないですね。
雨が降っていなかっただけ、良しとしましょう。
四湖
さらに森のなかを進んでいきます。 ちょっと慣れてきました。
四湖に到着です。
うーん。これこれ。これが見たかったのよー。 と、気持ちがさらに高まります。
クマさんと出会う緊張感も少し解けてきたころ。
三湖
三湖は広いので、湖を見渡せるスポットが何ヶ所かありました。
正確な位置は覚えていないのですが、このあたりを散策していたときに、前方を歩くガイドさん一行から、無線でクマの目撃情報が入ったとのお話が。(←たまたま居合わせて聞こえた人)
目撃位置は、わたしがいるルートではなかったのですが、事前のレクチャーではクマを目撃したら引き返して他の人にも知らせましょうとありました。
今いる場所、ちょうど真ん中らへんではないか!!? え、どうするの!?(パニック)
そこは冷静なガイドさん。「このまま進みましょう」と判断されました。
たまたま前方のガイドさん一行のそばに居合わせたわたしは、天(ガイドさん)の声に従い、そのまま進むことにしました。
夏秋シーズンでも、ガイドさんに頼むことはできるので、何組かはガイドさんと一緒に回っておられました。
ガイドさんと一緒に回ると、いろんなお話を聞きながらゆっくり回れますし、何より現場慣れしているガイドさん(無線付き)と一緒に回れる安心感がセットでついてきます。
ああ、すぐそばに、どこかにクマさんがいらっしゃるんだーと思うと、ドキドキ感がさっきより強くなって来ました。
といいつつ写真はしっかり撮ります。手もしっかり叩きます。
森のなかを歩いていると、ガサガサと音がするんですよ。ドキドキしました。
この時期は、どんぐりがよく落ちるそうです。どんぐりの落ちる音でした。
また、写真は撮れませんでしたが、鹿さんご一行にも遭遇しました。
これまた偶然前を歩いていた別のガイドさんご一行が見物されていました。 ガイドさんが「鹿ですよ」と説明されていました。(←たまたま居合わせて聞こえた人)
(ついでに便乗感が半端ない。天(ガイドさん)の声です)
ああ、ここは本当に自然なんだなあと実感しました。
普段は、神社の鎮守の森とか人の手が入ったところしか行かないので、都会育ちのわたしには貴重な体験でした。
こういうドキドキ感も、体験しないと味わえないものですね。
二湖
やっと二湖に到着です。
二湖も広いですよ。 さらにてくてく歩いていきます。
木の遊歩道ばかり映っていましたが、こういう道もあります。 てくてく。
小ルートとの合流地点に到着しました。
左側が小ルートからの道。
ここから合流して、高架木道までは同じルートです。
すでにこのときには地上遊歩道は閉鎖されていたので、小ルートから来る人はいませんでした。
一湖
最後の湖。一湖です。
一湖は高架木道(誰でも通れる)からも眺めることができます。
ここからの景色は地上遊歩道からしか見ることができないので、感慨も深く。
なんとかクマさんにも出会わずに、無事にすべての湖を回ることができました。
高架木道が見えてきました。 そろそろ遊歩道も終着点です。
高架木道の入り口へ
地上遊歩道の終点は、一方通行の扉です。
高架木道からは遊歩道へ入れないようになっています。
高架木道は、電気柵が張り巡らされていて、クマさんが入れないようになっています。 バリアフリーで車椅子でもベビーカーでも大丈夫。
ああ、やっと終わったー。
ホッとしたような、寂しいような、不思議な心地でした。
結び
帰ってくると、地上遊歩道はヒグマ警戒中で閉鎖されていました。
場合によって午後から再開されることもありますが、次の日まで再開されないこともあるので、こればっかりは運ですねー
次回は知床五湖後編。 高架木道とちょこっと施設案内編です。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました!
関連情報
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〒099-4356 北海道斜里郡斜里町遠音別村 駐車場:有(有料)
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北海道の旅一覧
その2:女満別空港でランチ〜知床へ
その3:斜里神社〜知床斜里を散策〜
その4:知床くまうしの豚丼ミックス
その5:知床五湖・前編〜地上遊歩道を散策〜(この記事)
その6:知床五湖・後編〜高架木道・施設〜
その9:小樽芸術村・前編
その10:小樽でランチ〜おたる巽鮨の小樽セット〜
その11:小樽芸術村・後編
その12:北海道で食べたおいしいもの
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