今日は久しぶりに雑記です。
というのも、せっかくの土曜日なのに更新できるネタがないのです。
自分にちょうど良いペースってなんだろう
実はもうすぐ、このブログの記事は600記事になります。
「ええー、そんなに!?」自分でもびっくりです。
たぶん最初から「よし、1000記事目指そう」とか「毎日更新しよう」とか思うと続かなかったです。
今は2日に1回更新を1年くらい続けていて、それがまあ自分には割とちょうど良いペース。(今はややダルい時期ですが)
ブログもまあ割と続いているほうだと思う。
10年くらい前は別のホームページを作っていました。
いまでもその名残りはちらりほらりと残っています。
「みのり」というHNも、当時の名残り。
知っている人がいたら、ほんとうに奇跡的だと思うくらい当時も辺境のすみっこサイトでした。
当時はブログじゃなくてイラストサイトでした。
まだWordPressも出る前で、お金もないのでメモ帳でhtmlを一からせっせと打っていました。
昔とった杵柄じゃないけど、おかげでいまでもタグとか簡単なのは使えて、それは地味に役に立っている。
それはいいとして、昔から絵を描くのは好きでイラストサイトをやっていたんですが、当時も更新頻度はとても遅かった。
1枚の絵を描くのにとても時間がかかった。
他の有名なサイトさんを見ていると、ものすごい早さで更新されて(しかもクオリティの高いこと)、羨ましいなあと思ったものです。
わたしは割と早い段階で人生の挫折を経験しました。
20代の頃は挽回できればOKと思って頑張ってきたけど、30代になって周りの数少ない大事な友人と比べると全然違う人生を歩んでいて、もっと早くに気づくべきだったと思います。(いまから思うとそもそも挽回ってなんだという話なんだけど)
そう、わたしは何かにつけてスローペースな人なのです。
人生の歩みもゆっくりだし、いろんな物事に取り掛かるのもゆっくりと時間をかける(かかる)し、自分のなかで気づきを得るまでの時間もまたゆっくりです。
以前別の記事で紹介したことがありましたが、20代の頃に本屋さんで手にとった本。
スローライフでいこう―ゆったり暮らす8つの方法 (ハヤカワ文庫NF)
「ロハス」や「スローライフ」という言葉を知る前に買った気がします。
スローライフというと田舎暮らしを連想されるかもしれませんが、この本はむしろ近代化の最先端をいくアメリカの都会でも実践できることを説いた(著者はインド出身の英文学者)マンドフルネス寄りの本です。
当時は毎日気持ちがしんどくてしんどくて、そういう自己啓発的な本に救いを求めていました。
いろんなことがわかっていなかった。
たぶんその最たるものが、自分が何が好きで、何が自分に合っていて、自分のペースはどうなのかということだと思う。
「早く早く。みんなに追いつかなきゃ」そんな気持ちでいっぱいだったのです。(うーん、我ながらイタイ人だなあ)
自分のペースを知ること
このブログでもたまに書くんだけど「わたしのペースはそれくらいゆっくり」というフレーズ。
30代は、そういう自分を知り、受け容れ(ときに諦め)ていく時間でもありました。
その人その人のペースがあって良いし、正解のペースなんてないんだけど
少なくともわたしにとっては、自分の想定していたペースよりも、自分に合ったペースはとてもゆっくりしたものでした。
そして、「一度に早く、たくさん」はできないんだけど
「ゆっくり時間をかけて、コツコツ」ならできる。
そこに「自分にとって好きなこと、無理のないこと」が掛け算されると、けっこう長く続く。
わかりやすい例えでいうと、ハーブスのケーキを一気に全種類制覇するのは無理だけど、
月に1度1種類のケーキなら数年かけてコンプリート(たぶんほぼ全種類食べた)できるとか。
ただ世の中の時間の流れが早すぎると、コンプする前にメニューやお店がなくなっているかもしれないけれど。
(実際ハーブスは通い始めた頃より値上げしたしケーキ一切れもやや控えめになった)
ペースを知ることの変化
昔の自分は「やろうと思ってできないことはない」と、どこかで思っていました。(うん、若いね!)
可能性は無限大なんだと思っていた。だから、今はできないけれどいつかできるようになると信じていた。
今は、「あ、もうこれはできないな」が増えました。
有限性で考えるようになった。できないことは無理しなくなった。
一見するとつまらないようにも思えるけどそうではなくて
「有限だからそのなかでできることを選ぼう」と思うようになった。
そして、どうせならそれは自分にとって大事なこと、優先したいことを選びたい。
コロナ禍になってそういう傾向は一層高まりました。(現実には今は動けないこともあるけど)
不思議なんだけど、そうすると若いときは「いつかしよう」と先延ばししていたことを「いまからしていこう」と逆にチャレンジしようと思えるようになった。
有限のほうが可能性が拡がったのです。わたしの場合。
そして、そのベースには自分のペースがあるのです。
結果的に、がむしゃらにもがいていて空回りしていた頃、もっと「早く早く」と焦っていた頃よりも、できることは増えたし、ずいぶんと生きやすく、人生を楽しめるようになりました。
結び
このブログも、もともと趣味からはじまっているので、たくさんの収益を上げている人からすると手ぬるいだろうなあと思います。
でも、わたしにとっては収益を上げるためだけの場所ではないので、自分に合ったペースでこれからも続けられると良いなあと思います。
久しぶりに自分のことを語ってしまったようでお恥ずかしいのですが、こういうことができるのもブログならでは。
また明日からコツコツと続けていきます。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
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