久しぶりに読んでみました。
気になった箇所から感想のような覚書
付箋をいくつか貼ったので、そちらから引用しつつ考えたことを。
自分の最適な刺激レベルを知ること
大事なのは、各人が自分に最適な刺激のレベルを知ることです。
(中略)
敏感な人や内向的な人がするべきなのは、刺激を避けることではなく、“自分に適したレベル“を知ることです。
(P62〜63 ラクに生きるヒント1 過度な刺激から自分を守る)
例えば、わたしは人の多いところ、騒がしいところが苦手。
でも生活圏は都会寄りなので、まったく避けて生活することはできない。
人の少ない田舎に住めばいいというほど単純なことでもない。(それはそれで大変です)
今は、自分が苦手なことを前よりも知るようになりました。
刺激の多いところを通るときに、意識的に感覚を閉じるようにしたり、ノイズキャンセリング付きのイヤホンをつけたり、工夫するようになりました。
買い物でしんどいときは、車のなかで待っていたり。
それでもやっぱり疲れるので、帰ったあとや次の日は静かに休む日を作るとか。
あと、心身の調子が良くないときほど、刺激にさらされると自分を守る術がうまく使えないことも知りました。
逆に心身が元気なときは、多少の刺激にはそこまで振り回されないのです。
これは、前にAPD(聴覚情報処理障害)を調べているときに知りました。
自分らしくいればよいこと
違いを受け入れ、ありのままの姿を見せ合えば見せ合うほど、関係性は良くなっていきます。同じになろうとすると、すぐにつまらなくなってしまいます。
敏感でも内向的でもいいのです。自分に合ったやり方で物事に対処すればいいだけの話なのです。
敏感だったり内向的だったりする私たちが、あえて自分らしくいれば、生き生きした人間関係を築けるでしょう。(P111 ラクに生きるヒント3 日々に喜びや意義を見いだす)
昔のわたしは、「外向型こそ、これ正義」と思っていました。
世の中は外向型の人間を中心にできていると真剣に思っていました。
つまり、外向的に振る舞うことのできない自分への自己肯定感は地の奥底よりさらに深く低かったのです。
でもそうじゃなくて。
敏感なことや、内向的であることは、その人の性質に過ぎないということを知りました。
合わないところに合わせようとしなくていいんだ。このわたしでいいんだ。
そのことは、わたしに大きな勇気をくれました。
いまもわたしは、基本的には敏感だし内向的です。
外目にはあまりわからないかのような社交性を多少は身につけたけど(長年の経験と年の功というものであります)
いまでも初めての場所や人には緊張します(そしてすごく疲れる)。
一人でいる時間を必要としている。静かに引きこもる。
でも、大切な友人や家族と過ごす時間は大切だし
おそらく内向的で深く深く考えるわたしの性質は、その人たちと過ごすときにプラスに働く。
明るくパリピのように振る舞えなくても(パリピを揶揄するのではなく…
静かに長く温かく育む人間関係を知っている。
友だちができないと悩んでいた10代20代の頃よりも
なぜか今のほうが友人関係には恵まれています。
(新しい知り合いをどんどん増やすのは苦手だけれど、長く親交を続けることは得意なのだと知りました)
考えすぎる自分でもいいよ
敏感な動物が行動に出る前に長く観察するように、前もって徹底的に考えることは、敏感な人の気質の一つだと強調しておきたいと思います。
神経が敏感な人が自分自身を慎重に扱うのは賢明です。たとえ、あとで杞憂だったと判明した場合でも。どうか自分自身に愛情を持って語りかけるのを忘れないでください。(P126 ラクに生きるヒント4 不快なコミュニケーションを回避する)
「そんなに深く考えなくていいよ」と言われても、考えてしまうのが性なのです。
考えないようにしていても、思考することが息を吸うように自然になってしまうのです。
そしてそこで疲れてしまうことも。(まだ何もはじまってすらいない段階で!
そういう自分なのだともう今はある程度理解しています。
理解していても、やっぱり疲れるけどね。
時間が必要
敏感な人や内向的な人には、時間が必要です。私たちは正直でいたいですし、一緒にいる人も自分自身もいたわりたいのです。
(P135 ラクに生きるヒント4 不快なコミュニケーションを回避する)
時間が必要、には大いに同意。
深く深く考えるので、すぐに決断することがむずかしい。
慎重に慎重に考えて、考えすぎるくらい考えて、相手と自分にとって最適なところを探そうとします。
まとめ
第一に、重要な決断を下すときや、方針を決めるときなどに、自分の意識を自分の内側に向けることは自然なことです。
第二に、自分が幸福であるために、自分自身に向き合うのは大切なことです。
第三に、私たちは一人でいることを楽しむことができるので、他の人に頼ることはあまりありません。我が道を行くことを周囲の人がよしとせず、友人はとても少なくなって、一人で多くの時間を過ごすことになっても、きっと問題なく元気でやっていけるでしょう。(P147 ラクに生きるヒント5 自分に正直な選択をする)
最後にまとめとして。
「うんうん」と頷くことしか書いてありませんでした。
* * *
もうわたしは以前のように敏感であること(HSP)について意識しなくなりました。
そういう名前に頼らなくても、やっていけるようになってきたのです。
でも、やっぱりわたしはたぶん人より敏感なところが多いし(もちろん大雑把なところもあります・笑)、そしてやっぱり内向型です。
以前よりは内にこもらずに、外へ向かっていくことに勇気を出せるようになりました。
それでも、わたし自身の性質はそんなに変わっていなくて。
だから、わたしが大切にしたいこともそんなに変わっていないのだろうと思います。
ときどきこうやって、それを思い出す作業をするのも悪くないなと思います。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました
関連情報
内向型の方にはこちらの本もおすすめです。
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