劇場版「コードギアス反逆のルルーシュⅡ 叛道」感想


コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道

 

ちょうど1年ほど前に公開された劇場版2作目ですが、公開時期にめずらしく風邪を引いて寝込んで観に行けず、風邪が治る時期にはもう時間枠が限定されていて都合がつかなかった。

つまり、今回が初見です。

 

やっと興道と皇道が繋がった!

 

でも、映画館で観ていても、スパンが長いので細かなところは拾えずに忘れてしまっていた可能性はあるので、三部作を一気に観る試みは良かったかもしれません。

 

▽前作の興道の感想はこちら

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叛道の「叛」

叛道(はんどう)の「叛」ってめずらしい漢字ですよね。

書けますか? わたしは書けません。

 

謀叛(むほん)の「叛」です。でも謀叛も「謀反」と変換されるので、現代ではほとんど使われない漢字です。

 

意味は「反逆する、そむく

 

1作目の「興道」が「興す(おこす)」で、2作目は「叛く(そむく)」です。いよいよ「反逆のルルーシュ」らしくなってきました。英語でいうと「rebellion」です。

 

テレビ版でいうところの、1作目と2作目(R2)を繋ぐ位置にもあります。

いろんな意味で、「叛」が起こった2作目でした。

 

全体の流れ

前半(1作目の後半~終盤パート)の繋ぎはびっくりするくらいお見事。さりげなくR2の伏線をもう前半で入れつつ、あの短い時間でいろいろ辻褄合わせができてでも話が破綻していない。

 

後半は、R2前半の流れをかなり端折っているので、これはもう観ている人に端折られている部分を補ってもらうことが任されている。映画版からの人はかなり置いてきぼり感があった。

テレビ版もとっても面白いので、映画からの人は、テレビ版もぜひ観てください。

 

いくつか気になるところはあるのですが、今回は2つ取り上げます。

 

変更点その1:C.C.のプロテクト

神根島でC.C.がルルーシュに別れ際にキスをする。

ギアスに対してプロテクト? がかけられた。
(R2でC.C.がルルーシュにかけられたシャルルのギアスを解くためにキスをする逆バーションとでもいうのだろうか)

実は、シャルルのギアスにルルーシュはかかっていなかった。

つまりあのR2前半の茶番に、最初からルルーシュは記憶を持った状態でスタート。

 

という流れなのかなと思います。

 

ロロを懐柔させたり、中華連邦とのルートやら、カレンが捕縛される経緯やら、いろいろなことがすっ飛ばされていて、しかもC.C.を捕獲するという目的をスザクは知らされていなかったりするので、置いてきぼり感が後半は強いのですが

そこは想像力で補おう。(想像力で補完するって大事だ

 

わたしは登場人物よりはナイトメアフレームに興味が薄いので、もしかしたら違っているかもしれないのですが、C.C.と同乗するゼロ専用機って劇場版からですよね?

これも「復活のルルーシュ」の伏線なのでしょうね。

 

変更点その2:シャーリーの立ち位置

テレビ版の壮絶なシャーリーの立ち位置が、劇場版で一気に変わりました。

というわけで、今回もシャーリーの動向は気になるポイントでした。

出番は決して多くないんだけれど

ルルーシュの動向に懐疑的だった。

ルルーシュも黒の騎士団の一員だと、推測で確信に至る。

シャルルのギアスで、その辺の記憶がなくなる。

ジェレミアのギアスキャンセラーで記憶が戻る。

ジェレミアと邂逅

大きな違いは、ナリタで父親を亡くしていないこと、マオが登場しないので一連の騒動が起こらないこと(ルルーシュに記憶を失くすギアスをかけられていない)、ジェレミアと会っていて、ロロによる殺害エピソードがカットされていること。

 

けっこう違います。

 

で、なんかよくわからないけど初対面のジェレミアとシャーリーは「ルルーシュが大事だよね」ということはなんとなく共有された仲に(?)なっている。

 

シャーリーはルルーシュを復活させるために、いちばん役割を変えられた人だなあと改めて思います。

その、単純に尺が足りないから生き残ったんではなくて、重要な役どころであるからこそ大幅に変更された感じがする。

 

尺が足りなかろうがなんだろうが、絶対に「虐殺皇女」の役割が必要だったユーフィミアとは対照的です。(ユフィのシーンは、何度観ても哀しすぎる)

 

結び

最終的に「興道」と同じく、「友達」スザクとの関係で幕を閉じるのがきれいだなと思いました。

ルルーシュの強みでもあり弱みでもあるのが、「友達」と「妹」なんだよね。

登場人物の多層性は、やっぱりこの作品の魅力です。

というわけで、このものすごい風呂敷がどう閉じられていくのか、「皇道」は1回観たのですが、久しぶりなので楽しみです! 次回に続きます。

 

もう少しお付き合いいただけましたら幸いです。

 

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