たぶんこの本を読もうと思うくらいに脳疲労の自覚のあるみのりさんです(苦笑
タイトルに惹かれて読んでみました。
が、これまでほかで読んだことのある内容も多く、どちらかというとこの方面の初心者さんにおすすめかなと思いました。
字も大きく、サクサクと読みやすいです。
感想&まとめ
今回も自分なりに気になったところを3つ(+おまけ)ピックアップしてまとめてみました。
*今回のお品書き
- 刺激を減らしてシングルタスクで集中&こまめに休む
- ルーティンワークを決める
- 疲れない脳をつくるためには脳は使ったほうがいい
- おまけ:禁止言葉より提案言葉で
※本書の引用の太字部分は、著者によるものです。
刺激を減らしてシングルタスクで集中&こまめに休む
脳の疲労を回復するために、まずこまめに休みを取る必要があります。(中略)刺激が多いほどたくさん脳を使うことになります。
(P68 情報をシャットアウトする 第2章 疲れない脳の使い方)
ここでの刺激は、視覚情報、聴覚情報などの外的な刺激はもちろん、言葉を考えることでの言語野の刺激、それに伴う感情も含まれます。そう、考えることや感情も脳の疲労に繋がるのです。
休みをとるときは、もちろんスマホを触るのは視覚情報の刺激うんぬんが入るので、実は脳にとってはあまり休みにはなっていない。
どちらかというとぼんやりしたり、軽く目を閉じたり、そういう小休止のほうが良さそうです。
だから、カットできる情報はカットして必要最低限の情報量で作業すると脳が疲れにくくなります。朝に仕事をしたら効率がいいというのは、日中に比べて刺激が少ないからです。集中したいときには、そのことだけに集中できる環境をつくることが理想です。
(P68 情報をシャットアウトする 第2章 疲れない脳の使い方)
本書にも書いてありますが、マルチタスク(一度に複数のことを同時にこなす)はかえって作業効率を下げます。
集中できる環境をいかにしてつくるか。刺激量の多さという視点も大切ですね。
例えば、アンデシュ・ハンセンの「スマホ脳」という本でも、視界にスマホがあるだけでも集中力が下がる(スマホに注意が向く)という話がありました。
▷▷ この本の感想記事はこちら
集中する時は、自分の気が散りそうなものは視界から遠ざける。
カフェなど場所を変えて作業や勉強することも、集中する環境をつくる方法のひとつです。
ルーティンワークを決める
ルーティンワークにすると、脳はあまり疲れなくなります。慣れるまでは大変ですが、おぼえたら同じことをするだけなので、あまり考えずに実行できます。
(P90 ルーティンワークを決める 第2章 疲れない脳の使い方)
ルーティンワークの恩恵は、元メジャーリーガーのイチローさんを含め、多くの偉人によって証明されていると思います。
意識されないほど習慣化されると、脳はその分のエネルギーを使わずに済みます。
もちろん(中略)ルーティンが守れないときもあります。それは割り切って今回お休みしたから、明日がんばろうでいいのです。
(P92 ルーティンワークを決める 第2章 疲れない脳の使い方)
毎日のルーティンと、1週間ごとのルーティン、それぞれをつくっておいて、できれば予備日や調整日(何もスケジュールを入れない日や、積み残していることを整理する日)を入れておくといいと、著者は続けて書いています。
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これは性格的にうまくいく人といかない人もいるだろうなと思います。
(旅行に例えると、行き当たりばったりのタイプと、計画を立てるタイプの違いのように)
わたしはなるべくつくるほうの人ですが、うまくいかないことも多いです。
うまくいかない場合、そのルーティンのプランニングがうまくいってないのかも。
あと、ある程度の柔軟性も必要だなと実感しました。
日々ブラッシュアップしていく気持ちで。
疲れない脳をつくるためには脳は使ったほうがいい
毎日が日曜日みたいな生活をしている人は疲れます。乗っていない車がどんどん壊れていくように脳を使わないと衰えていきます。疲れない脳をつくるためには、脳は使ったほうがいいのです。
(P110 自発的に適度な負荷をかけていく 第2章 疲れない脳の使い方)
疲れない脳をつくるためには、脳は使ったほうがいい。一見すると矛盾してない?ってなりそうです。
これは、言い換えるといつもと違うことにチャレンジしたり、スモールステップで物事に取り組んでくことが当てはまるのかなと思いました。
まあ、なんでもやればいいというわけではなくて、その人に合った負荷のかけ方・かけ具合はあると思います。
もし負荷に対抗できなかったら逃げてしまえばいいのです。逃げて「これくらいの負荷ならいけそうだ」というところから始めればいいのです。そうしないと頭が働きません。
(P114 自発的に適度な負荷をかけていく 第2章 疲れない脳の使い方)
先の2項目にあった「シングルタスク&こまめに休む」「ルーティンをつくる」は、言ってみれば脳の省エネ化みたいなもの。
余計なところで脳を疲労させず、でも自分にとって良い負荷(チャレンジ&レベルアップ)を目指していくイメージかな。
例えば
これまで読んでいなかったジャンルの本を読んでみる。
行ったことのない土地に行ってみる。
レストランでいつもと違うメニューを頼んでみる。
そういう一見些細で小さなことも当てはまるのかなと思います。
あと、脳に負荷をかけていくのは、ちょっと応用編みたいなところもあると思うので、日々の生活を整えていきながらちょっとずつチャレンジできるといいのかなとも思いました。(つまり、ストレスフルでパフォーマンス低下しているときは、チャレンジすると自爆する危険がある!)
おまけ(禁止言葉より提案言葉)
人間は「〜してはいけない」という禁止が苦痛です。禁止ではなく「〜をしてみよう」という提案は受け入れられやすいです。
(P104 スマホ依存から抜け出す 第2章 疲れない脳の使い方)
これはスマホ依存についてのお話で挙げられていましたが、ほかのことにも応用できる考え方だなと思いました。
「〜してみよう」は、今までと違うあり方を探す前向きなキーワードでもあります。
ささいな違いのようですが、意外と言葉の力はバカにできません。
ミニ感想
今回ピックアップしたところは、わたしが日々気になっているところでもありました。
たぶん50%くらいは実践できていると思うのですが、もう半分くらいは「うまくいかない」感じもあったので、そこを見直す良いきっかけになったと思います。
HSP気質のありそうなわたしは、日々頭のなかで深く深く考え込む&周囲に気を遣いすぎることがデフォルトで起こっているので、それで脳が疲れやすいのも再確認しました。
こまめに休むことの大切さを再認識。
「脳に負荷をかける」は、一見避けがちなのだけれど、なんだかもっとやってみたいと思いましたよ。
結び
他にも、わかりやすくいろんなことがまとめられているので、気になった方は手に取ってみてくださいね。
字が大きくて量も多くないので、普段本を読まない人にもおすすめです。
(そんな人がこんな文字ばっかりのブログ記事を読むかどうかはさておき・笑)
食事や生活習慣、認知症予防など幅広く取り上げられているので、ご自分にとって気になるところを参考に、自分仕様の脳のパフォーマンスの上げ方を見つけられるといいなと思いました。
関連情報
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